<シェブロン選手権 3日目◇25日◇メモリアル・パークGC(テキサス州)◇6811ヤード・パー72>
メモリアル・パークGCの土曜日は熱気に包まれた。2位と6打差でムービングデーを迎えたネリー・コルダ(米国)のプレーを見届けようと、多くのファンが詰めかけた。2位との差は5打に縮まったが、大量リードは揺るがない。通算17勝目、メジャー3勝目に王手をかけた。
予選ラウンドは連日の「65」。メジャーの予選ラウンドで「65」以下を並べた選手は4人しかおらず、直近では2024年「アムンディ・エビアン選手権」を制した古江彩佳以来となる。36ホール終了時点での6打差は、1990年「全米女子オープン」のパティ・シーハン(米国)、22年「KPMG全米女子プロ」のチョン・インジ(韓国)に並ぶメジャー記録だった。
予選同組だったディフェンディングチャンピオンの西郷真央は、ネリーの快進撃を目の当たりにした。「フェアウェイが転がらなくても、そもそも飛ぶ。15~20ヤード前にいる。(キャリーが他の選手より出て地面が)そんなにぬかるんでいなくて、泥がついていない。別次元のゴルフで、セカンド以降の調子も良さそう。見ていてすごく楽しかったです」。
この日は6番までに4バーディのロケットスタート。その後は足踏みし、残り12ホールで2オーバーとしたが、「70」でまとめてトータル16アンダー。54ホール終了時点での5打リードはツアー自己最大。逃げ切りへ視界は良好だ。
「集中力を失ったわけではないけれど、風が強くなってきて、うまくプレーにつなげられなかった。メジャー最終日の優勝争いのために、私たちはゴルフをしている。自分のプレーに完全に集中して、雑音には耳を貸さないようにしたい」
各ラウンドで2打差以上の単独首位を守ってのメジャー完全優勝となれば、1991年エイミー・オルコット(米国)以来となる快挙。さらに、ジーノ・ティティクル(タイ)をかわし、世界ランキング1位に返り咲く見込みだ。
2024年はこのシェブロン選手権を含め、5大会連続優勝を飾るなど圧倒的な強さを見せたが、昨年は未勝利に終わった。今季は54ホール短縮競技となった開幕戦でいきなり優勝。その後も3試合連続で2位に入り、際だった安定感を見せている。
「あしたもただ集中するだけ。毎日、白紙の状態から始まる。ティが変わるし、ピンも変わるから」。大会優勝レコード(トータル19アンダー)、最大ストローク差V(10打)の更新も見えてきた。その視線の先に、勝者に許される“歓喜の池ダイブ”が待っている。

