<リョーマゴルフ 日高村オープン 初日◇15日◇グリーンフィールゴルフ倶楽部(高知県)◇シニアの部6807ヤード・パー72、女子の部6234ヤード・パー72>
プロ14年目の32歳・江澤亜弥が、国内シニアツアーの新規大会で存在感を発揮している。今大会はシニアプロと女子プロが同じ舞台で争い、最終日にはジュニアゴルファーも加わる新しいスタイル。普段は同じ組で回ることのない選手のプレーから、多くの学びを得られるのも特徴だ。その中で江澤は「68」をマークし、女子の部の首位タイに立っている。
この日は、国内男子ツアー通算13勝でシニアツアー3季連続賞金王に輝いている宮本勝昌、同20勝でシニアでも通算2勝誇る谷口徹、そして杉山直也との組み合わせ。「たくさん話しかけていただいて、メンバーに恵まれました。皆さん、リーダーボードにも名前が載っていたので、リズム良く回れたとも思います」と笑顔を見せた。
シニアの部では宮本が3位、杉山が7位タイ、谷口が13位タイと、同組の4人全員が上位での滑り出し。宮本は江澤について「リズムとか難しいと思う。ティマークが違うところもあったし、普段のトーナメントだったら一緒に回っている人の参考にすることもよくあるんだけど、なかなかそれもできない。風向きとかもすごく難しい中、ジャッジをしていたし、パッティングも決まっていましたし。素晴らしいプレーをしていたと思います」と、そのプレーを讃えた。
シニアツアーの魅力は、楽しみながらも真剣にプレーする雰囲気にある。ラウンド中はゴルフの話題だけでなく、日常会話も交わされる和やかな空気が流れている印象だ。その環境が江澤にも好影響をもたらした。「試合に出ると集中しすぎてしまって、入り込みすぎちゃうところがある。朗らかな雰囲気でやるというのは、いいなって思いました」。大事な気づきがつまっている。
ベテラン勢のメリハリあるプレーは刺激も多い。「リズムがとてもいいです。集中するところは集中して、少し時間をかけたりもする。ワタワタしてないというか、落ち着いていて、リズムもいい。それが自分のいいリズムに繋がったと思います。メンバーに恵まれたといっても過言ではないぐらい、すごく楽しく回れました」。この充実感が、好スコアの一番の要因かもしれない。
ちなみに、江澤は埼玉県日高市の出身。今回の舞台は、高知県の日高村にあるグリーンフィールゴルフ倶楽部。場所は違えど、同じ“日高”には「勝手に縁は感じていました」と笑顔を見せる。「北海道にも“日高”がありますけど、もう1つ“日高”があったんだなって。新しい“日高”を発見しました」とうれしそうだった。
そんな思い入れも強くなる地で迎える最終日。トップの位置から狙うのは、もちろん優勝だ。「優勝を目指しつつ、楽しみながら。せっかく出させてもらっているので、楽しみながら頑張りたいなと思います」。日高から日高へ――。優勝カップを手に、笑顔で帰路につきたい。(文・高木彩音)
