<Sky RKBレディスクラシック 2日目◇16日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6490ヤード・パー72>
熱い思いの実現に向けて、大きく前進した。首位と2打差の7位から出た勝負の2日目。出だしの1番パー4から3連続バーディで飛び出し、スコアを一気に6つ伸ばした。ボギーはなし。「66」をマークした桑木志帆がトータル10アンダーで首位に並んだ。
「昨日も前半はすごくポンポンといけた。きょうも波に乗っていけたらと思っていた。後半はあまりいいイメージはないけど、パー5で2つバーディが取れた。最終日も前半から伸ばし、バックナインもしっかり優勝争いに絡んでいきたいです」
初日も1番からの2連続バーディで勢いづいたが、この日は3連続。「さらに弾みがついた」と喜んだのが、難しいフックラインを完璧に読み切った3番パー4のパッティングだった。「距離は5.2メートルです」。10センチ単位でバーディパットの距離を説明したのには理由がある。このオフのオーストラリア合宿で知り合った現地のコーチに、「こんなものがあるよ」と教えてもらったのが、詳細なスコアのデータが入力できるアプリだった。
「距離とクラブの番手、パターだったら右に外れた、左に外れたとか、ショットも同じように結構細かいデータを入れることができる。それを練習や試合が終わったあとに車の中で入力する。復習にもなります。試合では開幕戦(ダイキンオーキッドレディス)から使っています。今年からですね。しっかり歩測して距離を測るようになったのは」
大股の一歩が1メートル。そこから10センチ刻みで計算する。だから、トップに並んだ11番パー5のバーディは「4.2メートルです」。ヤーデージブックに書き込んだデータをラウンド後に入力。それだけでも、意味のある振り返りとなる。さらに、溜まってきたデータで傾向と対策もわかってきた。
「今までパッティングは大体の距離でしか見ていなかったけど、入る距離と入らない距離が分かるようになった。無理矢理に入れにいくことはもうないですね。しっかり無理のないパーが取れるようになったかな」
混戦を一歩抜け出し、最終日は髙野愛姫と並ぶ首位から2024年の最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」以来となるツアー通算4勝目を狙う。成功すれば、今季前半の大きな目標に掲げていた「全米女子オープン」(6月4日開幕、米カリフォルニア州リビエラCC)の出場にも大きく近づく。5月25日時点の世界ランキング75位以内に与えられる今季海外メジャー第2戦の出場資格。現在、同ランク79位の桑木にとってノドから手が出るほどほしいのが、優勝で得られるポイントだ。
「優勝したいし、優勝できたら(全米は)必然的についてくると思う。最近はマネジメントもやるようになって、気楽にパーを取りにいって、その中からバーディが生まれるゴルフができるようになった。緊張もしなくなりました」
まずは1年半ぶりの優勝に注力。その先に2年連続の全米が待っている。(文・臼杵孝志)
