<リョーマゴルフ 日高村オープン 最終日◇16日◇グリーンフィールゴルフ倶楽部(高知県)◇シニアの部6807ヤード・パー72、女子の部6234ヤード・パー72>
国内シニアツアーの新規大会にアマチュアとして出場した元読売巨人軍監督の原辰徳氏が、初日の「83」から巻き返し、「76」をマーク。最終日は意地のプレーで存在感を示した。ホールアウト後には、多くのギャラリーや“HARA”と書かれたユニフォームを着て来場したファンと、笑顔でグータッチを交わし、会場を沸かせた。
最終日は土曜日とあって会場は大いににぎわいを見せた。「お客様が見てくれるというのは、1番素晴らしいことだし、選手たちはその力以上のものが出ると思います。これだけ集まってくださったというのはありがたいことです。次に繋がるだろうし、次もまた、たくさんのファンの方がお見えになると思うので、私も(大会に)呼ばれたら必ず来ますので、よろしくお願いします」と、ファンとの触れ合いに感謝と意欲をにじませた。
今大会は、会場のある高知県日高村の村長で大会名誉会長の松岡一宏氏と、同村出身でリョーマゴルフ代表取締役・大会会長の谷本俊雄氏が掲げる『リョーマチャレンジ事業』の一環として誕生。都会と地方をつなぎ、地域活性化を目指す取り組みから生まれた、日本ツアー初の自治体主催大会でもある。
谷本氏と原氏は「親友」ということもあり、その縁と「少しでも力になれれば」という思いで出場を決断した。「この大会を作る上において、リョーマという会社と、そして日高村という自治体と、その周りの方々の、ほんとに1人一人の力というものが結集されて行われたと感じます。今後も素晴らしい大会に育っていくことを願っております」と今後の発展を見据えた。
プレー面でも見せ場を作った。初日はバーディなしに終わったが、この日は3バーディを奪取。7ボギーを喫したものの、「よかったです」と笑顔を見せた。「ベストを尽くすという部分で、もちろん、いい結果を出すことも目的の1つではありますけど、きょうはプロの人たちにもいいショットをしたら、褒めてもらったり。それも気分がいいことだよね」と一打、一打の手ごたえに充実感をにじませた。
近年は競技ゴルファーとしても積極的に活動。2024年の「ファンケルクラシック」や昨年の「日本シニアオープン」に出場したほか、「関東シニアゴルフ選手権」「関東ミッドシニアゴルフ選手権」ではいずれも決勝ラウンドに進出。ミッドシニアでは全国大会にも進み(日本ミッドシニアゴルフ選手権75位)、「結果は良くなかったけどね」と笑いながらも、第二のアスリート人生を楽しんでいる様子だ。今年も「出ようかなと思っています」と予選会からの挑戦を視野に入れている。
「やはり、競技というのは非常に楽しいですね。僕ら、野球というチームスポーツは人よりも数倍やりましたけど、個人スポーツという部分でゴルフというスポーツは、異質のものの感じがしますね。ただ、それだけに新鮮ですよ」。グラウンドを離れてなお、勝負の世界に身を置く原氏の情熱は衰えていない。(文・高木彩音)
