<NEC軽井沢72ゴルフ 事前情報◇8日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6685ヤード・パー72>
松山英樹の銅メダル獲得に沸いた日本ゴルフ界だが、同週に行われた国内女子ツアーでは竹田麗央が今季4勝目を飾った。メルセデス・ランキングは堂々の1位。そんな竹田にも、五輪出場という思いが芽生えた。
「テレビを見ていると自分もプレーしてみたいなと思うので、頑張ります」と4年後の「ロス五輪」への意識も出てきた。笹生優花、山下美夢有、古江彩佳、畑岡奈紗といった強豪とのせめぎ合いが予想されるなか、出場に向けての気持ちを高めていく。
そんな想いが芽生えた理由の一つは、もちろん松山の銅メダル。「すごいな」と感銘を受けた。「金メダルを獲ったシェフラーもやっぱり強いな」と、五輪戦士の活躍が大きな刺激になっている。まだ4年先のこととはいえ、そこを目指すためには毎週の戦いでベストを尽くしていくことが“オリンピアン”へとつながっていく。
現在の世界ランキングは40位で日本勢6番手。大躍進を遂げている今季に入り、昨年末の120位台から一気にランクアップを果たしている。海外メジャーにも挑戦し、初参戦の「全米女子オープン」で9位タイ。「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」、7月の「アムンディ・エビアン選手権」でも予選通過と、3試合で結果を残した。そして2週後に控えるメジャー最終戦の「AIG女子オープン」(全英)に向けて、今週の大会は仕上げの意味も含む。
「しっかり頑張りたい」と意気込む今大会は昨年、一昨年と30位台に甘んじた。「今週も初日からしっかり攻めのプレーができればいいと思います。伸ばし合いになると思うのでバーディをたくさん獲れるように」。平均262.02ヤードの飛距離を生かし、攻め抜いてスコットランドに向かう。