<マイナビカップ 最終日(2日間競技)◇14日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨)◇6,285ヤード・パー72>
3打差を追ってスタートした昨季の年間女王・林亜莉奈が「68」をマーク、トータル4アンダーで逆転優勝を飾った。前半を終えたところで、雷雲接近によりプレーが中断。この時点で首位との差は6打あったが、後半だけで4つスコアを伸ばして大逆転。オーストラリアツアーに参戦し、シーズン序盤は不在だった強い女王が帰ってきた。
「トップと差が開き過ぎていたんで優勝は全く考えていませんでした」。10番からプレーを再開した時点での偽らざる心境だ。まだ不安定な天候が続いており、再度中断になれば、日没までにホールアウトすることは困難。前半までのスコアで順位が決定する可能性もある。「どうせなくなっちゃうなら思い切り行こう」。この開き直りが後半の猛チャージに繋がった。
10番からの3ホールはパー、バーディ、パー。「晴れてきたし、終わらないな。これでトップ3ぐらいは狙えるかも」。15番のバーディで首位に並ぶと、いよいよ優勝が見えてきた。「17番のバーディパットからは緊張しました」。この2メートルを沈めると、苦手意識があった18番パー4のティショットもフェアウエーを捕らえた。
2打目は残り147ヤード。「上りを入れて153ヤードですね。打った瞬間、キターって感じで今日一番の気持ちいいショットが打てました」。会心の一打で再び2メートルにつけると、これを沈めて連続バーディ。この時点で後続に2打差をつけ、一気に優勝を手繰り寄せた。
「今までは大事なところでミスをしてきたので、最後の緊張した場面で一番納得したショットが打てたのは初めて。この感覚を大事にしたいです」。シーズン2勝で女王になった昨年とも違う大きな成長を感じる一打だった。
1~3月にプレーしたオーストラリアツアーでは来年の出場権を獲得した。「日本でプロテストに合格してレギュラーツアーでプレーするのが一番ですけど、世界を見れば、他にも戦う場所がある。今年のプロテストには一点集中ではなく、少し広い視野を持って臨めそうです」。
第3戦からの出場となった今季のネクヒロはこれで3位→4位→優勝。「今週はてっきり5位だと思っていました」と笑ったが、圧倒的な強さを見せている。プロテストでもこの実力を発揮できれば…。海外での経験で生まれた心の余裕が、きっとそれを実現させてくれるはずだ。
