<関西オープン 初日◇14日◇茨木カンツリー倶楽部 東コース(大阪府)◇6734ヤード・パー70>
プロ5年目、ツアー初優勝を狙う前田光史朗が6バーディ・2ボギーの「66」で回り4アンダー。前戦の「中日クラウンズ」に続いて、初日単独首位発進となった。
舞台は101年前に開場したコース。距離は短いがフェアウェイは狭く、小さい砲台グリーンは硬くしまって難度が上がった。この日の平均スコアは「73.224」。平均より7打以上少ない前田は「パッティングが良かったですね」と好スコアの要因を挙げる。
1番と6番は5メートル。「たまたま」という10番は15メートルを沈めた。バーディパットだけでなく「長いパットが残ってもタッチが合っていましたし、微妙な1メートルとか1.5メートルもきっちり沈められました」。多くの選手はグリーンのラインが読みにくいと苦戦していたが、グリーン上でストレスなくスコアメークにつなげた。
今季はパットに自信を持っている。「去年はパターをコロコロ替えていましたが、一通り全部やってみて自分に合うものが分かりました。今季は開幕から同じパターでやっています」と話す。大学時代から愛用するスコッティ・キャメロンのパター。このオフは浜松市にあるスコッティ・キャメロンミュージアムでフィッティングとストロークの修正を行い、エースとともに自信を持ってシーズンインをしている。
エースパターはスコッティ・キャメロン『ファントムT9.5』のショートスラントタイプの「ジェットネック」を採用。去年はヘッドが同じでもネック違いやグリップの形状違いなど、微妙に変化を加えてコロコロ替えていた。
エースに採用されたネックにこだわりがある。「つかまえやすいんです。僕はスライスラインが苦手なんですけど、苦手意識がなくなりました」。フェースを開閉しやすいといわれるショートスラントネックで、苦手なラインも克服した。
また、同ミュージアムでは360度撮影できる最新システムを使ってストロークの修正なども行える。「悪いときはアドレスで背中が丸まっていましたが、背筋をピンと伸ばすようにしています。猫背だと手先を使いやすいのですが、背筋を伸ばすことで、背中など大きな筋肉でストロークする意識ができる。それで安定しました」。最新機器でビフォーアフターの比較ができることで理解も早く、深めだった前傾は少し起きた構えに変わった。
ルーキーイヤーの2023年に、ショット力を生かして初シードを獲得。3季連続シードを保持し続けているが、2位2回が最高。中日クラウンズでは初日単独首位で出たが、2日目以降に伸び悩んで24位タイフィニッシュ。
ショットが悪くなったわけではなく、流れをつかめなかったという。「守りに入っちゃうとなかなか突っ込めなくなってくるし、パターも打てなくなってくる」という経験をした。「2日目以降は、どんどん伸ばしていくような思いで。ボギーを打ってもその分バーディを取っていくような気持ちで頑張ります」。ツアー初優勝に向けて同じ轍は踏まない。手綱を緩めず攻め続ける。(文・小高拓)
