<Sky RKBレディスクラシック 事前情報◇14日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6490ヤード・パー72>
「ショックでした。萎えました」
その話題になると桑木志帆は少し顔をしかめた。前週の国内メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」は、最終日最終組から2024年の最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」以来となるツアー通算4勝目を目指したが、無念のV逸。それでも2週連続の4位となり、「絶対に上がると思っていた」という世界ランキングを楽しみにチェックすると、愕然とした。
「79位のままでした。国内メジャーで頑張ったのに…」
こだわる理由は5月25日時点の世界ランキング75位までに与えられる「全米女子オープン」の出場権。最終予選会は既に終了し、文字通りのラストチャンスに懸けているだけに現状維持を素直に受け入れることはできなかった。
2週前の「NTTドコモビジネスレディス」で4位に入ったときは88位から79位に順位を上げたが、同じ順位でも今回は足踏み。だが、いつまでも悔やんでいても仕方ない。チャンスは今週と次戦の「ブリヂストンレディス」の2試合。気持ちはしっかりと切り替わっている。
「そうです! 優勝するくらいの勢いで頑張りたい」
昨年は全米に初出場を果たして56位になった。「KPMG全米女子プロ選手権」、「AIG女子オープン」(全英)にも出場した。海外志向は強く、近い将来の米ツアー挑戦も視野に入れる。ただ、今回の全米切符の熱望は少し趣が異なる。
「全米に出たいというより、あそこでプレーしたいんです」
6月4日に開幕する今年の全米の舞台はカリフォルニア州ロサンゼルスにあるリビエラCC。「3年前だったかな、2月にロスで合宿したときにPGA(米国男子ツアー)のジェネシス選手権の練習ラウンドに入れてもらえる機会があって、すごく素敵なコースだった。間近で(ローリー・)マキロイ、タイガー(・ウッズ)も見ることができた。リビエラに行ったのも、PGAツアーも初めてでした。マキロイはヤバいくらいすごかったし、私もここでプレーしたいと思ったんです」。
1926年に開場し、節目の創立100年を迎える名門コース。そこでプレーすることが、今の桑木のモチベーションとなっている。その強い気持ちを抱き迎えるのが大会名、コースも変わった昨年6位になった、この福岡での3日間だ。
「相性は悪くないと思う。ゴルフの調子も悪くない。とにかく、やれることをやって、結果を待ちたい。それで全米に行けなかったら仕方ないです」。高速グリーンだったサロンパスカップに比べ、今週のグリーンは重く、芝目もきつい。「でも、先週はパターの調子が今ひとつで、今週のほうがしっかり打てるのでいいかもしれない。チャンスにつけて、たくさんバーディパットを打てるようにしたい」。悔いが残るゴルフだけはしたくない。人事を尽くし、天命を待つ。今週の桑木はまさに、そんな心境だ。(文・臼杵孝志)
