<BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目◇8日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース (茨城県)◇7430ヤード・パー71>
5バーディ・1ボギーの4アンダー「67」でムービングデーを終えたルーキーの岡田晃平。トータル9アンダーでトップと1打差の4位から最終日に挑む。
好調の要因はパッティング。チャンスにつけたホールでしっかり沈めることができている。「普通だったら1つ、2つ外していると思うのですけど、ほぼパーフェクトでいま来ている。優勝を挙げるなら、今週しかないんじゃないかぐらいの精度に仕上がっていますね」と自信をのぞかせる。
先週はオープンウィークとなり、通っていた東北福祉大がある宮城県仙台市にある大学の施設で練習をして過ごしていた。「監督、コーチもすごく気にかけてくれている」と卒業してからも阿部靖彦ゴルフ部監督らは、岡田のことを応援してくれているという。「きのう、監督から不在着信が入っていました」とマナーモードにしていたため気づかなかったが、連絡をくれることに喜びを感じていた。
先月の「関西オープン」最終日は阿部監督の誕生日だった。「阿部監督の誕生日プレゼントを渡せなかったので、ちょっと遅れた勝利を届けられたら。そのときは幡地さんが勝ってくれたのでよかったです」と30歳にして日本ツアー初Vを遂げた大学の先輩・幡地隆寛が代わりに“勝利”というプレゼントを贈っていた。岡田もそこに続いて、2週遅れのバースデープレゼントを贈ることが目標だ。
第3ラウンドのリーダーボードを見てみると、首位タイに大先輩の岩田寛、4つ上の金谷拓実。岡田と同順位に2つ上の米澤蓮、1つ上の蝉川泰果など、上位には同大のOB勢が並んでいる。「実力はまだないと思うんですけど、ラッキーで先輩たちの結果に追いつけたらいいんじゃないかな」とツアーで優勝を挙げている先輩たちに続きたい気持ちも強い。
メジャーの舞台だからと特に強い意識を持っているわけではない。「全試合同じマインドで優勝を目標に取り組んでいる。ルーキーなので一戦一戦が大事なので。まだシードも持ってないですし、そういう面では全試合にベストのパフォーマンスを出すというのがもちろんあります」。来季のシード権を獲るためにも、大きなチャンスを逃したくない。(文・高木彩音)