<ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン 3日目◇17日◇ダンドナルドリンクス(スコットランド)◇6584ヤード・パー72>
勝みなみは1オーバー「73」のラウンド。トータル4オーバー・43位タイで3日目を終え、「もうちょっといいゴルフができたら」と唇を噛んだ。
コースは冷たい風が吹き、手がかじかむほどの寒さになる時間帯もあった。初日から難しいコンディションでプレーを強いられるなか、「風のジャッジがすごく難しかった。もう少し風に合わせられないといけないです」と思い通りのプレーができず歯がゆさを感じた。「特に右から左への風のときに、左にひっかけることが多くて、なかなか右に打てない。右のミスがすごく嫌なのでクラブの選択であったり、打ち方の選択がうまくできていない」と苦戦する理由をこう分析した。
そして3日目は通算13勝(うちメジャー2勝)のブルック・ヘンダーソン(カナダ)、通算12勝(うちメジャー2勝)のアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)との組み合わせ。百戦錬磨の二人のプレーに何か得られるものもあったはず。しかし「あったはずなんですけど、必死すぎて…」と自分のプレーで精一杯。二人のプレーをじっくり見る余裕は無かったほど難しいコンディションであった。
それでも特にジュタヌガーンのプレーには目を見張るものがあったようで「ショートゲームがうまいなと思いました。100ヤード以内のアゲインストの風の使い方がすごい」と話す。さらに「やっぱり当たったときの勢いはすごい」と屈指の飛ばし屋のロングゲームにも舌を巻いた。
最終日に向けては「アンダーで回ることが目標。ロングホールでは2オンできるホールもあるので、しっかりバーディを取れるようにしたい」と締めた勝。次週に控える「AIG女子オープン」(全英)に向けていいイメージをつくりたい。(文・齊藤啓介)