<シェブロン選手権 3日目◇25日◇メモリアル・パークGC(テキサス州)◇6811ヤード・パー72>
後半に3ボギーを喫し「74」でホールアウトした馬場咲希が、大粒の涙を流した。悔し涙ではない。ツアーから贈られたサプライズケーキを喜んだ“うれし涙”だ。きょう4月25日は21歳の誕生日。ひとつ後ろの組で回っていた勝みなみからも『おめでとう!』と声をかけられた。
1年前、この大会で迎えたハタチの誕生日は、予選落ちを味わった日だった。「去年はちょっと悲しい気分だった」。今年は予選通過を決めて、着実に成長。ただ、21歳の一日目は悔しさも混じる日だった。
「できればもっといいスコアで回って、『やった! お誕生日!』という気持ちになりたかった。でも、試合は誕生日と関係ない。21歳になって大人だし、ひとりでいろいろ考えて、自立したいです」
前半はパーオンを重ねていたが、難度の上がる後半で流れが変わった。「難しいアプローチが増えて、どうやってパーで上がるかになった。スコアが伸びる雰囲気ではなくなった」。ティショットを左に曲げた13番で初のボギー。15番パー3を3パットで落とすと、続く16番パー5のティショットは右に広がる池につかまった。
「一番やっちゃいけないこと。最悪…。ボギーの直後で気持ちが沈んでいて、そのままパッと打ってしまった」。冷静な状態なら、めったに起こらないミス。結果的にパーで切り抜け、「前まではドロッと崩れていたから成長したかな」と振り返っても、決して納得できるものではなかった。
17番も悔しい。フェアウェイのいいアングルから9番アイアンで狙った2打目が、グリーン左奥のカラーにこぼれた。初日はボギーを喫し、2日目も同じく左にミスをした。「なんなんだろう、アレ。ずっとうまく打てていないから作戦を練ったのに、結局打てないんだ…と。ボギーの事実よりも2打目の責任が重大すぎる」と自身に怒った。
昨年、メジャーで唯一予選を通過した「全米女子オープン」では、3日目に「77」を叩いた。「人生イチ難しくて、今の自分じゃムリだと思った。きょうも次のメジャーに向けて改善できる点。マイナスに考えず、伸びしろと前向きに考えていきたい」。トータルイーブンパー・44位から巻き返しへ。21歳は学びを繰り返し、少しずつ成長していく。(文・笠井あかり)

