<クローガー・クイーンシティ選手権 事前情報◇18日◇TPCリバーズ・ベンド(米オハイオ州)◇6705ヤード・パー72>
途中棄権した6月末「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」以来、およそ3カ月ぶりの米国だ。日本での2連戦を終えて、稲見萌寧が米本土に戻ってきた。
「懐かしいなって感じが。日本じゃないっていう新鮮な懐かしさを感じます」。大会を中継するWOWOWのインタビューにそう答えた稲見。スイングに悩みながら過ごした前半戦は1月「LPGAドライブオン選手権」で記録した8位以降、下降線をたどった。そして長期休養。主戦場に戻ったことによる懐かしさが心地よい。
5月からは4戦連続で予選落ちを喫し、棄権した全米女子プロ以降は2カ月間の休養を挟んだ。「ソニー 日本女子プロ選手権」で実戦復帰。前週は愛知での戦いで5月以来のアンダーパーも記録。予選も突破し、オハイオ州に乗り込んだ。
光が見えてきた感触はある。「自分の良かったところをちょっとずつ戻していけているので、方向は合ってるなという感覚はある」。日本でじっくりと調整を重ねた結果、前に進んでいる。それでも「まだやっぱりミスはあるので、それが少しでも減っていけばいいなと思います」と、本調子へと戻す段階であることを強調する。
「今週に向けてというよりも、ゴルフ自体をよくしないとというので、いろいろ見つめ直している感じ」というのが正直なところ。そんな中でも、「なるべく上位を目指す気持ちで予選も無事クリアしていけたら」と、高い目標を持って再チャレンジを開始する。
ここまでポイントランキングは91位。来季の出場権獲得ラインとなる80位は目の前。残り少ないシーズン終盤戦で、底力を見せていきたい。