<日本シニアオープン 2日目◇13日◇千葉カントリークラブ・川間コース(千葉県)◇6811ヤード・パー71>
シニア界の日本一決定戦は決勝ラウンドを迎えている。2日目を終えて、韓国のチェ・ホソン、インドのジーブ・ミルカ・シン、タイのサマヌーン・スリロットとトップ3に外国勢が並んでいる。日本勢トップを走るのは、シニアツアーに移籍して3年目の横尾要だ。
初日を1アンダー・9位で終えると、2日目は5バーディ・1ボギーの「67」と4つスコアを伸ばしてトータル5アンダー・4位に浮上した。要因はパッティングで「すごくいい。スピードも合っているし、比較的ラインも読めている」とグリーンのタッチがかみ合い、好スコアにつながった。今大会で一番の難敵と言える深いラフにつかまることがあっても、グリーン上でリカバリーすることができた。
ただ、コースセッティングの難しさには「ちょっと厳しすぎるでしょ~…(笑)」と本音も漏らす。特にボールが丸々隠れてしまうほどの深いラフ。大会前に回ったときは「『絶対無理じゃん』と思って(笑)。でも、(自分に)向いているとは思ったんですよ。そんなに曲がるタイプじゃないので、うまく回ったらチャンスがあるかな、と」。その言葉通り、自身の強みを生かして上位戦線につけた。
それでもラフに入ることはあるが、そこでカギとなるのは「判断」だという。「ラフに入って打てるときもあるし、打てない時もある。打てないとき、いかに我慢できるかですよね」。少しでも“打てない”と感じたときに、次の一打を考えてレイアップするなど、大きなミスにつながらないマネジメントが重要に。「それがうまくハマったので、きょうは」。3日目も“我慢”のスコアメークを徹底していく。
3日目のティオフは午前11時47分を予定。シニアツアー初Vをメジャーで獲得するためにも、ムービングデーでトップとの差を縮めにいく。(文・高木彩音)