国内シニアツアー第2戦の「ノジマシニア」を制した髙橋竜彦。3年目でシニア初優勝を果たしたが、2006年のレギュラーツアー「日本ゴルフツアー選手権」以来、20年ぶりに優勝カップを掲げた。ドライバーイップスと向き合いながらつかんだ14本のクラブに迫った。
08年頃からドライバーイップスを発症。「手が震えてティアップできないほど。本当に苦労しました」と深い悩みだった。技術の見直し、先輩のアドバイス、メンタルトレーニングなどから症状を抑えて見事な復活優勝となった。
キャディバッグを覗くとフェアウェイウッドとパター以外は契約する住友ゴム製のクラブが並ぶ。優勝時に手にしていたドライバーはスリクソンの『ZXi LS』のロフト角10.5度だ。
「昨年の途中から使っていて、ヘッドが小ぶりでロフトが多め。操作性がよくて、自分の中ではかなりいいです」。よく見るとロフト表示の横に「♦」のマークが記されており、小ぶりなプロトタイプだと思われる。
フェアウェイウッドの下は、3番と4番のユーティリティを入れているが、最近はシニアでは少数派のアイアン型『ZXi U』を入れている。「もともとアイアンを得意というのもあるけど、この3と4番が好きなんです。構えやすくてラインも出しやすいんです」と手放せない形である。「飛ぶ方ではないので、この番手が残ることも多くて。ノジマシニアでも大活躍しました」と優勝のカギになったクラブでもある。
試合終盤に5~6mのクラッチパットを沈めたパターは、オデッセイの『ホワイトホットOG #5CS』。「もうセンターネックしか使えないです。センターシャフトはアドレスで迷わない。どこ向いているか分かりやすい」と、こだわりのネックである。
14本のクラブを細かく見ると2種類のグリップを使っていた。ドライバーとフェアウェイウッドの2本、58度の4本は『ワタナベグリップ』、パターを除くそれ以外は男女プロの使用率の高い『パルマックス』を使用している。
聞きなれない『ワタナベグリップ』は、手嶋多一らが使用しシニアで流行の兆しを見せる。同グリップは、ブレーキゴム製品などを手がける国内大手のワタナベラバー株式会社が開発した天然ゴムのモデルだ。
「ワタナベグリップは低トルクでスイング中にねじれないんです。ダウンスイングのフェースの向きそのままインパクトを迎えるみたいな感じです。アイアンは球を曲げたいので、グリップのねじれを感じる方がいいんです」。シャフトのしなり戻りのように、グリップにもねじれがある。繊細な違いが1打の違いを作り出しているようだ。
【髙橋竜彦の優勝ギア】
1W:スリクソン ZXi LS(10.5度/スピーダーNXグリーン 60-S)
3,5W:キャロウェイ エリート♦♦♦(15,18度/スピーダーNXグリーン70-X)
3,4U:スリクソン ZXiU(20,23度/アッタスHY95-S)
5~PW:スリクソン ZXi7(N.S.PRO モーダス3 SYSTEM3 TOUR125 S)
52,58度:クリーブランド RTX6ツアーラック(N.S.PRO モーダス3 システム3 TOUR125 S)
PT:オデッセイ ホワイトホットOG 5CS ストロークラボ
BALL:スリクソン ZスターXV