<CAT Ladies 最終日◇18日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72>
38歳のベテラン・藤田さいきが1イーグル・3バーディでボギーフリーの「67」。トータル9アンダーの3位タイで、今季2度目のトップ3フィニッシュを果たした。
1番パー5では、残り220ヤードのセカンドショットを4Wで振り抜いた。それが2オンに成功し、さらに約2メートルのチャンスとなり、イーグルを奪取。続く2番でもラフからチップインバーディ。前半にスコアを伸ばし、一時は優勝した川崎と2打差まで詰め寄った。
しかし、サンデーバックナインではバーディを奪うことができず、最終的には4打届かず。「(優勝争いは)何も気にしていなかったです。体力的にも午前中頑張らないと午後は持たないので。まぁ、いい年齢なので」と振り返った。
今季の国内女子ツアーは、30歳以上の選手の優勝がない。これまで30歳以上が1勝もできなかったシーズンはなく、ツアー制施行後の1988年以降だと、2020-21シーズン9戦目の「富士通レディース」を制した申ジエ(韓国、当時33歳)が最も遅い30代以上の優勝者になっている。
「とにかく暑いです。我々の年代は、なかなか体が回復しない。どれだけ頑張って回復させようと思っても、若い子にはそこだけはもう100パーセント勝てない。なので、いかにうまく体のコンディションを整えるか」
初日は、雷雲接近で2時間の中断。最終日は、28.7度と気温が高い厳しいコンディションのプレーは体に堪えている。「今は夏を越えるのを待っています。涼しくなって、秋から頑張ります」。通算6勝のうち、4勝は9月以降のもの。秋の勝負を見据えている。(文・神吉孝昌)