<前澤杯 3日目◇25日◇MZ GOLF CLUB(千葉県)◇6652ヤード・パー72>
ツアー通算31勝を誇り、永久シードを保持する53歳の片山晋呉が、昨年5月の「中日クラウンズ」以来となる国内男子ツアーに出場している。トータル5アンダー・61位タイで最終日へと進んだが、今はプレーができるよろこびを噛みしめる毎日だ。
昨年6月に腰痛を発症。その後、椎間板に細菌が感染する化膿性椎間板炎と診断された。治療のため約2カ月間入院し、コースに復帰できたのは10月だった。11月の国内シニアツアー最終戦「いわさき白露シニア」に出場したが、最終日スタート前に椎間板に痛みを感じ、「できるけど無理をしたくない」と棄権。そして今年4月の開幕戦「ユニテックスシニアオープン」で本格復帰を果たした。
ドライバーのティショットはゆったりとしたスイングが中心だが、要所では力強く振る場面も見られる。「(振るときと振らないときは)かなり分けている。振るのは1日3回くらいまでと(医者から)言われているから」。まだ今は腰への負担を考慮し、フルスイングは8番パー5などに限定している。
持病と向き合いながら臨むシーズン。ここまでシニアツアー2試合をこなしてきた。今大会はプロアマを含め火曜、水曜とラウンドし、この日で5日連続のプレー。腰の痛みや影響については「いまのところは、まだでていない」。コースに居られる現状は「こんなに連続でゴルフするのは初めてなのでね、正直、まだやれていることはよかったなとは思います。8カ月前は入院して、天井しか見ていなかったからね」と感慨も深い。
「“どうなるのかな…”と思っていたところから、よくここまで復帰してきたなっていうのが正直な感想だし、意外に出来ている自分もいるからね。それはそれで、また今年楽しみにやっていきたいなと思っています」。選手生命すら危ぶまれたが、いまは笑顔で舞台に立つ。
復帰イヤーの目標については「あるけど、具体的な言葉にできるようなことはなくて…」と話す。「ホント病み上がりなので。ちゃんと(ゴルフが)できること――しかないです。油断しないでねって、(医者から)一応言われているので。再発の可能性もあるから」と、気を引き締める毎日だ。来週の「中日クラウンズ」にもエントリーしている。今年は各地で、片山の奮闘する姿が見られることを願いたい。(文・高木彩音)
