<中日クラウンズ 3日目◇2日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>
今大会がレギュラーツアー4試合目。初めてのクラウンズに臨んでいる青木尉(じょう)が、トータル4アンダーの16位タイと上位につけている。サスペンデッドも今回が初めてだったという初々しい25歳。最終日は石川遼と同組とあって「今夜は眠れないかも」とすでに緊張している様子だった。
ボクシング漫画の金字塔「あしたのジョー」が名前の由来。ボクシング界では歴史に残るビッグマッチが行われる日とあって、軽い気持ちで青木に声を掛けると、本人はドキドキしながらスマホで順位を確認していた。まだ数組がプレーしていたため、組み合わせは決まっていなかったが、このままいけば石川と同組。「マジっすか?」、「ヤバいっすね」と文章にならない言葉を連発した。
石川が賞金王に輝いた2009年当時、青木は小学3年生。「遼くんの形をしたヘッドカバーがあったじゃないですか。あれをジュニアの大会の抽選会か何かでもらって、今でも家に飾っています」。3歳でゴルフを始めた青木にとってはまさに「テレビの中の人」であり、あこがれの存在。同組が決まると「明日は邪魔にならない程度にいっぱい喋ろうと思います」とコースを後にした。
この日は午前6時40分のプレー再開に向けて、午前3時に起床。「2日目のスタートが遅くてたっぷり寝ていたのでなかなか寝付けませんでした」と睡眠時間は4時間30分ほどだった。その後は「(フィットネスジムの)エニタイムでトレーニングをして、すき屋で朝ご飯を食べて、いつも通りの準備をしてコースに来ました」。
第2ラウンドの残り3ホールをすべてパーで切り抜け、目標だった予選通過を果たすと、第3ラウンドは伸び伸びプレーできた。スタートの10番をバーディとした後、なかなか次が来なかったが、後半の2番パー5で残り40ヤードの3打目を2メートルに寄せてバーディ。4番では3パットのボギーを叩いたものの、終盤に2つのバーディでスコアを伸ばした。
ちなみに名前の由来、正しくは「父が辰吉丈一郎さんのファンで、最初は丈一郎にしようとしたんですけど、名字との相性が良くなくて“じょう”にしたと聞いています」。ボクシング経験はなく、たまにテレビで見る程度。それでも、井上尚弥-中谷潤人の世紀の一戦はPPVを購入して観戦予定だという。
井上の試合を会場で観戦したことがあるという石川も「きょうは見たいですね」と話していたので、最終日のラウンド中はボクシングの話題をすると会話も弾むかも?(文・田中宏治)
