<日本プロゴルフ選手権 センコーグループカップ 2日目◇22日◇蒲生ゴルフ倶楽部(滋賀県)◇6991ヤード・パー72>
2021年にプロ転向を果たし、初のシード獲得、初優勝を狙う27歳の竹山昂成。2度目の出場となるプロ日本一決定戦で、初日に「65」をマークし自身初の首位発進を決めると、2日目は4バーディ・2ボギーの「70」で回り、トータル9アンダーで上位を維持した。
初出場だった2024年大会は、4日間すべて60台にまとめて6位。自身初のトップ10入りを果たした。そして今年は、初のトップ発進から上位争いを演じている。「メジャーのタフなセッティングのほうが自分は得意。日本プロは相性のいい大会だなと思うので、自分に期待しているし、楽しんでこれからやっていきたい」と話した。
タフなセッティングを得意としている理由については、「僕はまだトップの選手に比べて技術がないと思っている。グリーンに乗せることなど、単純な目標があるほうが、楽にプレーができる。メジャーは欲張ったりするのがダメなセッティング。そこが自分の中でいい方向に進んでいる要因かなと思います」と分析。謙虚な姿勢がプレーの余裕につながり、結果としてパフォーマンスにも好影響をもたらしているようだ。
「メジャーだから特別、とは思っていなくて、レギュラーツアーに出られるというだけでもすごくいいこと。メジャーでも特別感を持たずに、普段通りにプレーできています」とも話した。
好スコアの要因はパッティング。4月の「前澤杯」2日目に投入したテーラーメイドの『スパイダー ツアー X』が「すごくいいです」と今週も活躍している。さらに、右手を上から添えるクロウグリップに変更。「世界のトッププロたちがやっているので、僕もやってみようと思って」。
代表的な選手には、クロウグリップとスパイダーの組み合わせで2017年「マスターズ」を制したセルヒオ・ガルシア(スペイン)や、世界ランク1位のスコッティ・シェフラー(米国)らがいる。トッププロたちを参考にしながら、イメージを固めた。
16番パー3では、ガードバンカーから1メートルに寄せたものの、待っていたのは緊張感の走る下りのスライスライン。これをしっかりと読み切ってパーセーブを決めた。
そのとき「最後2回バーディパット打ちたいですね」とキャディと会話を交わしたという。すると、17番でピン上5メートルから戻して30センチに寄せてお先バーディを奪い、18番ではラフにボールがすっぽり埋まった3打目をピン手前10メートルに乗せると、1パットでのバーディ締めで有言実行。「最後はホントにスパイダーです」と相棒を称えた。
信頼を置くパターと安心感のあるグリップで週末は優勝争いに挑む。「1日4アンダーを目標にしていけたら、いい順位になるんじゃないかな。そこをクリアして、結果的に優勝できたら最高だなと思います」と意気込んだ。
竹山は2024年の年末に椎骨動脈乖離による脳梗塞を発症。入院とリハビリ生活を乗り越えて、昨年の「東建ホームメイトカップ」では元気な姿を見せた。現在も「検査には行っているんですけど、頭が悪いのは治らないです(笑)」とおどけて、報道陣の笑いを誘った。
「体調はめちゃくちゃいいので、ゴルフには全然支障がないです」と満面の笑みを見せた。前回は初のトップ10入り。今回は初の優勝を獲りに、上位に残って最終日を迎えたい。(文・高木彩音)
