「無限」の超精密加工によって実現した、ルール限界のフルミルドウェッジ
モータースポーツの世界で存在感を見せる「無限 MUGEN」とコラボしたフルミルドウェッジが、ブリヂストンから発売される。溝ルールの限界を追求した超精密加工のフルミルドウェッジの真価とは。(text by Kazuhiro Koyama photo by GettyImages)
配信日時: 2021年6月1日 03時00分
ボールへの食いつきを味わえる、切れ味抜群のプロユース
「無限」の加工技術を駆使して、これまでのゴルフクラブで求められる精度を遥かに超えるレベルで生まれた『BRMフルミルド』。実際の性能はどうだろうか。58°のソールは「Mソール」と呼ばれている、トウとヒールを落としたオーソドックスなもので、やや小ぶりなティアドロップ形状だ。このあたりはプロたちがそのまま使えるだけの性能を持つものとして設計されたという。一方、52°は「Fソール」と呼ばれるフラットなソール形状だ。バンス効果が高く、フルショットでの抜けを追求している。
一般的に言うとウェッジは、パターと並んで契約選手であっても他社のモデルを使うケースが多いクラブだ。スコアメイクの要であるウェッジはプロたちも妥協できないので、多くの選択肢から自分好みのものを使用する。しかし、ブリヂストンの契約選手たちは、同社のウェッジを使用することが非常に多い。これはサポート体制の充実に加えて、スピン性能の高さやシャープな形状などがプロに評価されているのだろう。
一般的に言うとウェッジは、パターと並んで契約選手であっても他社のモデルを使うケースが多いクラブだ。スコアメイクの要であるウェッジはプロたちも妥協できないので、多くの選択肢から自分好みのものを使用する。しかし、ブリヂストンの契約選手たちは、同社のウェッジを使用することが非常に多い。これはサポート体制の充実に加えて、スピン性能の高さやシャープな形状などがプロに評価されているのだろう。
『BRMフルミルド』に関していえば、宮里優作がすでに使用を決めている。他の選手もテスト中で、そう遠くない将来、多くの選手がスイッチするだろう。なんと言っても、ツアープロたちがすぐに実使用できるほどのシャープなプロモデルで、「無限」の精密機械加工によって、贅沢に製造されたクラブだ。それが実際にアマチュアにも使えるというのは、かなり嬉しい話ではないだろうか。
実際に試打してみたところ、やはりテクニックを活かして球筋を操り、厳しい局面でもスピンをかけて止めたいというシリアスなウェッジだ。ショートアプローチであっても、しっかりとボールに喰いつき、フェースが噛むような感触がある。これがボールの乗り感につながって、ボールは強いスピンを得て、ゆっくり飛んでいるかのように見える。
2010年に新溝ルールが施行されて以来、多くのクラブメーカーがそれぞれにスピン性能を高めるための様々な工夫を凝らしてきた。『BRMフルミルド』はその究極とも言えるウェッジで、この11年余りでここまでルール限界のスピン性能にこだわったものはこれまでになかったはずだ。
ブリヂストンは、タイガー・ウッズが使用することで知られる『TOUR B XS』ボールが市場でも屈指の高いスピン性能で知られている。ツアー系ボールの中では一際軟らかく厚みのあるカバーを持つのがその理由だが、現在、女子ツアーで好調の稲見萌音、古江彩佳、大里桃子らも愛用する『TOUR B XS』と『BRMフルミルド』を組み合わせると、さらにスピン性能が向上するのではないかと期待してしまう。
あえて、『BRMフルミルド』のデメリットを挙げるとすれば、ひとつは価格だろう。10万7,800円税込(※ダイナミックゴールド装着時)という価格は、ウェッジ一本としてはかなりの高額だ。ブリヂストンの直営店やイベント等での販売に限定される。
実際に試打してみたところ、やはりテクニックを活かして球筋を操り、厳しい局面でもスピンをかけて止めたいというシリアスなウェッジだ。ショートアプローチであっても、しっかりとボールに喰いつき、フェースが噛むような感触がある。これがボールの乗り感につながって、ボールは強いスピンを得て、ゆっくり飛んでいるかのように見える。
2010年に新溝ルールが施行されて以来、多くのクラブメーカーがそれぞれにスピン性能を高めるための様々な工夫を凝らしてきた。『BRMフルミルド』はその究極とも言えるウェッジで、この11年余りでここまでルール限界のスピン性能にこだわったものはこれまでになかったはずだ。
ブリヂストンは、タイガー・ウッズが使用することで知られる『TOUR B XS』ボールが市場でも屈指の高いスピン性能で知られている。ツアー系ボールの中では一際軟らかく厚みのあるカバーを持つのがその理由だが、現在、女子ツアーで好調の稲見萌音、古江彩佳、大里桃子らも愛用する『TOUR B XS』と『BRMフルミルド』を組み合わせると、さらにスピン性能が向上するのではないかと期待してしまう。
あえて、『BRMフルミルド』のデメリットを挙げるとすれば、ひとつは価格だろう。10万7,800円税込(※ダイナミックゴールド装着時)という価格は、ウェッジ一本としてはかなりの高額だ。ブリヂストンの直営店やイベント等での販売に限定される。
そして、ツアーユースであるため、それほどお助け機能がなく基本的には難しいモデルだということも留意したい。アプローチに自信がなく、クラブにやさしさを求める人なら、昨年発売されたハーフキャビティの『BRM HF』ウェッジがおすすめだ。
いずれにせよ、これだけゴルファーをワクワクさせる要素のあるクラブだ。価格を考えると簡単には購入できないし、ノーメッキであるため手入れも大変そうだが、誰もが使ってみたくなるウェッジだと言えるだろう。
いずれにせよ、これだけゴルファーをワクワクさせる要素のあるクラブだ。価格を考えると簡単には購入できないし、ノーメッキであるため手入れも大変そうだが、誰もが使ってみたくなるウェッジだと言えるだろう。