<TOTOジャパンクラシック 最終日◇3日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>
日米共催としての「TOTOジャパンクラシック」は、米ツアーの最終予選会「Qスクール」をおよそ1カ月後に控えていた、2019年以来の出場となる。河本結は「一緒にQTを受けた同期が何人かいるけれど、その選手と会えたりしたのがうれしかったです。試合の雰囲気は…日本ツアーとあまり変わらないかな」と、この1週間を過ごしている。
2日目は5バーディ・1ボギーの「68」。トータル7アンダーは現状のトップ10には1打足りない、17位タイにつけている。「このコースはグリーンが軟らかくて、スコアが伸ばしあいになる。きょうも、伸ばしきれてはいないので、物足りない感じはありますね」。最終18番はチャンスについたバーディパットのラインを読み間違えた。「こまかい一打が大きな差を生むので、(ミスを)なくしていけたら」と肝に銘じた。
19年のQスクールを突破して、米ツアーに参戦。だが、生活環境が合わず、ゴルフ、勝利への熱い想いがなくなっていたことを理由に、21年5月に米ツアーからの撤退を突如、表明した。そして今年8月「NEC軽井沢72」で5年ぶりの復活優勝。海外メジャーにも3年ぶりに出場した。
今大会で優勝すれば、米ツアーの2年間のシード権が与えられる。優勝して米国へ…と再挑戦の期待もしてしまうが、河本自身は「全くないです。優勝しても行く気はないですね」とキッパリと言い切る。
「いまの自分の直近の目標、来年の目標はまったく違うので、もし勝っても行かないですね。来年、やりたい目標を成し遂げてからかな。(目標は)言わなくていいかなと(笑)。秘密です。成し遂げてからそのあとの人生を考えていきたいかな。少しずつステップは進んでいると思う。このオフがめちゃくちゃ大事になるので、考えて過ごしていきたい」
大会3日目は悪天候により中止となったが、トレーニングをして室内でできる練習をしたい、とゴルフ場で調整をした。首位とは6打差があるが、「チャンスを獲っていけるように」とビッグスコアを目指していきたい。(文・笠井あかり)