<シェブロン選手権 事前情報◇22日◇メモリアル・パークGC(テキサス州)◇6811ヤード・パー72>
日本ツアーからふたりの“刺客”が海外メジャー初戦に参戦する。佐久間朱莉と神谷そら。昨年のメルセデス・ランキング1位、2位の資格で出場権を得た。ともに、このカテゴリーの存在を知ったのは、シーズン開幕直前だったという。
佐久間は「正直知らなくて…。(世界ランキングで)40位以内に入ったら出られると思っていた。そこを目標にしようと話していたら、“あれー?”って」と笑う。「日本を拠点にしながら出られるのはうれしいし、しっかりと4日間を頑張りたい」を気合いを入れる。
ここ3年ほど、オフにはアリゾナ州で合宿を張っているが、米国での試合はこれが「初めて」。海外メジャーは過去2度経験しているが、いずれも「AIG女子オープン」(全英)だった。「またひと味違う感じ。去年は出られなかった試合に出られるのが楽しみ」と胸を膨らませる。
リンクス特有の風や硬い地面への対応が求められる全英に対し、米本土の攻略は様相が異なる。「全部のホールが長い。なかなかアイアンを握れない。こういう芝の経験も少ないので、なおさら難しさを感じます」。総距離6811ヤード(パー72)は、自身が日本ツアーで経験した最長(6845ヤード/2024年日本女子オープン)よりもやや短いが、雨で地面が柔らかくなっていれば体感距離はさらに伸びる。
昨年大会は、12月に亡くなった尾崎将司さんに同じく師事した西郷真央が、メジャー初制覇を果たした。その歓喜の瞬間を心から喜びつつも、「上の存在だった」と、どこか遠い世界の出来事のように感じていた。「その舞台に、今年は自分も立てる。今の自分がどこまで通用するか、チャレンジしたい」と意気込んだ。
もうひとり、神谷は2週間前の日本ツアー「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」を首痛で棄権。先週の「KKT杯バンテリンレディス」は誕生日にホールインワンを達成するド派手なプレーを見せたが、今季初の予選落ちを喫した。
「先週は動きに違和感はなかったけれど、治りきっていない状態だった。アイアンがいい雰囲気の方向にいっている。ティショットに不安要素はあるけれど、日本より(フェアウェイが)広いのが助かっています」
海外メジャーは3度目。これまで2度はいずれも予選落ちに終わっている。「去年いろいろ苦しみながら頑張って(出場権が得られて)よかった。楽しみつつ、そろそろ海外で結果を残さないと」と表情を引き締める。
開幕前には通算15勝(うちメジャー5勝)を誇るヤニ・ツェン(台湾)から声をかけられた。『あなた向きのコースだから、伸び伸びゴルフをやっておいで』。背中を押す言葉を胸に、自分らしさを武器にする。(文・笠井あかり)

