<ダウ選手権 最終日◇14日◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6301ヤード・パー70>
首位と3打差を追って迎えた最終日だったが、その背中を捉えることはできなかった。それでも勝みなみと渋野日向子の表情は晴れやかだ。
結果は、優勝したジーナ・キム&ヤナ・ウィルソン(ともに米国)と5打差のトータル12アンダーで5位。初結成の2024年は20位で昨年は予選落ちだっただけに、3年連続でタッグを組んだ2人にとって「今までで一番よかった」という過去最高の結果となった。
各自がプレーし、ホールごとに良い方のスコアを採用するフォアボール形式で行われた最終ラウンド。前半3番パー5で渋野がバーディを先行させたが、その後はチャンスにつけながらも決め切れないもどかしい時間が続いた。8番では、勝が左、渋野は右とセカンドショットをともに曲げるミスが出てしまう。結局、ここでボギーを叩いてしまった。
重たい空気も流れたが、渋野が「10番で取ってくれたのが大きかった」と振り返る勝のバーディで息を吹き返した。後半だけで5つのバーディ。最終18番では渋野が8メートルのバーディパットを沈めて締めくくった。終わってみれば「65」の好スコア。両手を上げ、ギャラリースタンドからの歓声に応えた。
渋野は先週の「全米女子オープン」も上位争いを演じ17位。「かっちゃんに助けられて、試合に出させてもらえたこともありがたかった」と“相棒”への感謝も口にする。その結果が今大会の好成績にもつながった。
来週の「マイヤーLPGAクラシック」終了時点のポイントランキング上位者には、「KPMG全米女子プロ選手権」と「アムンディ・エビアン選手権」の出場資格が与えられる。全米女子プロの出場はほぼ確実な状況で、今はエビアン行きを確実なものにしたいところ。今大会開幕前はポイントランキング109位(82.150pt)に甘んじていたが、ここで77.5ptを加算し、一気に84位(154.650pt)まで上昇できたのも大きな収穫だ。
「ポイントを2人で稼げた。気持ち的にもすごく楽になる」と勝が話すと、渋野はうなずく。次戦からは通常のストロークプレーに戻るが、「いつも以上に集中力が高かったです」と話す渋野にとって、ペア戦ならではの緊張感から得たものも大きい。
「きょうはワールドカップ、急いで帰りましょう」。4年に1度行われるサッカーの祭典に出場する日本代表は14日、日本時間午前5時からオランダ代表と対戦。その観戦を心待ちに、笑顔で会場を後にした。(文・齊藤啓介)

