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戦友の応援に応えられず 脇元華はV逸で涙「実力不足、出直してきます」
首位タイで出た脇元華だったが、「73」と伸ばせず。ツアー初優勝はおあずけとなった。
配信日時:配信日時: 2024年8月25日 08時51分
<ニトリレディス 最終日◇25日◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇6651ヤード・パー72>
初優勝を目指して首位タイからスタートした脇元華は「73」とスコアを落とし、トータル9アンダーで8位タイに終わった。ホールアウト後は気丈に報道陣の取材に対応したが、応援に駆け付けた松田鈴英や金田久美子の顔を見ると涙腺が崩壊。3人で悔し涙にくれた。
終盤まで優勝のチャンスがあった脇元だが、終盤に力尽きた。首位と2打差で迎えた16番パー3の第1打をグリーン右に外すと、打ち上げのアプローチは手前のカラーにショート。パターで狙った3打目は右に逸れ、痛恨のボギーを喫した。「もったいなかったなと思います」。同じ最終組でプレーした首位の桑木志帆もボギーで2打差は変わらなかったが、残りホールを考えれば、痛すぎるボギーだった。
スコアの上では2番パー4も大きかった。グリーン右のバンカーからの3打目をトップして、反対サイドのバンカーへ。4打目のバンカーショットもカラーまで転がり、2パットのダブルボギーを喫した。「(3打目は)左足下がりから上げなければいけない状況で、私の技術が足りませんでした」と反省の弁。一方、ここで追う立場になったことで「緊張がほぐれました」。ここから崩れることなく、5、8番とバーディを重ねて、前半のうちにスコアをスタートの10アンダーに戻した。
今大会予選落ちに終わった松田は予定を変更して、ロープの外からプレーを見守った。2人は予選2日間を同組でプレーしており、序盤のダブルボギーにも「今週はショットがいいから大丈夫」(松田)と親友の巻き返しを信じて声援を送った。メニエール病を告白し、今大会中もずっと辛そうだった金田も自身のプレーを終えると「約束したから」と脇元の最終組へ。仲間の声援が心強かった一方、それに応えられなかった悔しさも大きかった。
最終日のラウンドを振り返り、脇元は「後半の勝負所でショットを付けられなかったのは実力が足りないなと感じました。強気なパットができなかったことも悔しかったです」。今後の課題にはショットの精度向上を挙げた。「最終日最終組で回れたことは自信になったけど、そこでスコアを落とすのは実力不足。出直してきます」。次のチャンスを生かすために、さらなる成長を誓った。(文・田中宏治)
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