<フジサンケイクラシック 2日目◇1日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>
“真のモンスターコース”と呼ばれる富士桜での決戦。片岡尚之は第2ラウンドで4バーディ・3ボギーの「69」をマークし、トータル4アンダー・首位タイで決勝ラウンドにコマを進めた。
トップと1打差の2位タイでインコースからスタート。12番パー4、16番パー3でボギーを喫したが、「2つでなんとか抑えられた。ちょっともったいない点もあったんですけど、後半は結構バーディを獲れた」と、ボギーの数を上回る4バーディを奪取。「一日を通して本当に良かったと思います」と振り返った。
ゼネラルプロデューサーの戸張捷氏が“注目ホール”と挙げる16番パー3では、池に入れてボギー。グリーンは縦長のひょうたん型に近く、グリーン手前から左サイドにかけて池が伸びている。そして右サイドにはバンカーと圧迫感が強い。片岡が放ったティショットは池に入るも、3打目の約60ヤードのアプローチを「打ったら入りかけた。本当にナイスボギーだった。次のホールも6メートルぐらいの(パーパット)をパパッと入れて、なんとか耐えてました」と話した。
片岡は“真のモンスターコース”を対策するために「奥のラフに行くくらいなら、距離的に絶対届かない番手で打つ」というプランで回っていた。「奥は絶対ダメ。飛んでもエッジまで、というマネジメントでやっていたら、2日間いいスコアで回れました」と連日のアンダーパー。“モンスター”を攻略して首位に並んだ。
富士桜CCは「ドMになりきらなきゃ、やってらんないです」と片岡。約15センチある深いラフは、男子プロでもクラブヘッドを振り抜きづらいほど重く「ラフに入れたらパーは取れない」と誰もが口にするほど難しい。あすも変わらないマネジメント方式で、「チャンスホールは獲って、あとは耐える」という気持ちで挑む。残り2日間、モンスターに倒されずゲームクリアといきたい。(文・高木彩音)