6代目CR-Vは日本市場では新型となるが、海外ではすでに2022年に発売されて世界的に人気を博しているモデル。当初、日本で販売する予定はなかったが、市場からの要望が高く、導入が決定された。2025年秋の「ジャパンモビリティショー」で日本仕様が公開されてさらに大きな話題を呼んだ人気者がついに登場だ。
■ホンダSUVの真打ち、待望の日本再上陸
ホンダからCR-Vが登場したのは1995年のこと。SUVという言葉がまだなかった時代に、快適性と高い機動性を備えた革新的なモデルとして登場するやいなや人気モノに。ちなみにCR-Vとは「Comfortable Runabout Vehicle」という意味が込められていて、都市での扱いやすさと使い勝手のよさ、そして快適性を兼ね備えた、都市型SUVという新たなジャンルの“先駆車”となった。
その後、CR-Vは時代とともにその価値を進化させ、グローバルでの累計販売台数が1500万台を達成するなど、ホンダのSUVシリーズを代表するグローバルモデルへと成長してきた。世界的な人気の高まりとともに、新型6代目の国内導入を期待する声が次第に大きくなって、ついに日本発表となった。日本仕様のラインナップは、スポーティーな装いのe:HEV RSと、日本専用の上級グレードであるe:HEV RSブラックエディションのふたつで、前者はFFと4WDを用意。後者は4WDのみの設定となる。
■大ぶりのボディを活かした存在感あるデザイン
デザインはまずフロントはZR-VやWR-Vなど、ほかのモデルと共通したテイストになっていて、あっさり目だった従来モデルとは違って押し出しは強め。ただ、リアのスタイルは今まで同様のCR-Vらしい感じで安心感はあって、絶妙なデザインだ。サイズ的にはミドルクラスのSUVながら、トヨタのRAV4やスバルのフォレスターよりも大きい。そのためどっしりとしていて、存在感はかなりある。
インテリアについてはターゲットが年齢層高めということもあって、派手さはなくてグッと落ち着いた感じ。インパネも同様で、飽きのこないデザインと言ってよく、乗るほどに体に馴染んでくる内装と言っていいだろう。また、大ぶりのボディサイズを活かして、リアシートの足元など、余裕はたっぷりだ。
装備が充実しているのも特徴で、安全運転支援機能「ホンダ センシング」やGoogleの各種機能・サービスに対応する「9インチHonda CONNECTディスプレイ」、出力60WのUSB充電ポート、12基のスピーカーを搭載したBOSEプレミアムサウンドシステム、アクティブノイズコントロールなどを全車に標準で採用。ボディカラーは、プラチナホワイト・パール、スレートグレー・パール、クリスタルブラック・パール、ブレイジングレッド・パール、キャニオンリバーブルー・メタリックの5色が設定される。
■滑らかでパワフル、そして静か! 完成度の高い走り
パワートレーンは、2Lエンジンと高出力モーターを使ったホンダ自慢の第4世代e:HEV。エンジンで発電して、モーターで走るのが基本だが、エンジンのほうが効率がいい場合はこちらを使用するというシステムだ。さらにこれをベースにして、CR-V専用のハイ/ロー2段のエンジンに直結されるギアを追加することで、市街地でのストップ&ゴーや上り坂などで効率を高めつつ、燃費はRSのFF車で19.8km/Lという好燃費も実現しているのが注目だ。
また、AWDも電子制御を進化させて、滑りやすい雪道や未舗装路だけでなく、オンロードにおいても走行性能が向上していて安心感&安定感も向上した。ドライブモードは「ノーマル」「スポーツ」「ECON(エコノミー)」に加えて、CR-V初の「スノー」と「インディビジュアル」も加わって、アシスト体制も万全だ。
実際に走ってみると、ハイブリッドシステムや2段ギアのギクシャク感を感じることなく、街中から高速までオールマイティにこなしてくれて満足感は高い。特筆すべきは静粛性で、高速走行中でも自然に会話ができてストレスはなし。この点はハイブリッドシステムによるのはもちろん、ホンダでお馴染みのANC(アクティブノイズコントロール)も付いているし、ボディ自体の作りも関係しているだろう。
もちろん走りにこだわるホンダだけに、力強くて、スポーティーな走りも楽しめるのはさすが。そもそもグレードがRSのみというのはホンダの走りへの心意気を感じるところだ。しかも乗り心地はかなりよくて、高級車的な味わいもあるのはうれしい。
■自分流で楽しむ、ふたつのカスタムスタイルにも注目
他人と違うクルマに乗りたいなど、自分のライフスタイルや好みに合わせてカスタムするのも楽しみ方のひとつ。ただし、やみくもに手を加えればいいというわけではないのもまた事実で、どう仕上げるかなど悩みは多い。
そこで注目なのが純正アクセサリーで仕上げられた「タフプレミアム」と「アーバンプレミアム」と呼ばれる、ふたつのスタイル。写真を見ていただくとわかるが、フロントやサイドの下側にスポイラーやガーニッシュを装着。リアはルーフにノーマルとは別のデザインのスポイラーが付くなどして、グッとイメージを引き締めている。派手さというよりも、品よく、そしてさり気なく。それでいて存在感をしっかりと高めるというセンスのよさが光る。
CR-V購入時には装着をオススメするが、各パーツの形状は同じで、色の塗り分けで差別化しつつ、その持ち味はまったく異なるだけに大いに悩むこと間違いなし。そういう悩みは楽しいもので大歓迎ではある。
HONDA CR-V e:HEV RS BLACK EDITION
◆全長_全幅_全高:4700×1865×1690mm ◆車両重量:1830kg ◆エンジン形式:直4DOHC+モーター ◆総排気量:1993cc ◆エンジン最高出力:109kW(148ps)/6100rpm ◆エンジン最大トルク:183N・m(18.7kg-m)/4500rpm ◆モーター最高出力:135kW(184ps)/5000-8000rpm ◆モーター最大トルク:335N・m(34.2kg-m)/0-2000rpm ◆ミッション:CVT ◆WLTCモード燃費:18.0km/ℓ ◆定員:5人 ◆価格:577.94万円
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