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みなさんはボールをどうやって選んでいますか? 私は気になるボールをいろいろ使ってしまうタイプですが、ふと思えばボールを日替わりで使うプロはいない。スコアを追及するならどれか一つに絞る必要があるんじゃないか……と思い、以前から気になっていたタイトリストの「ゴルフボールフィッティング」を試してきました。
今回フィッティングを担当していただいたのが、ツアープロのフィッティングも行う、タイトリストボールフィッティングスペシャリストの向井伸吾さん。現在使っているボールや悩みについてヒアリングしてから、50ヤードのアプローチ、7番アイアン、ドライバーの順番で打ち、2種類のボールを推奨してくれます。気になったのは、アプローチやアイアンのデータを先に計測すること。やっぱり飛ばせるボールの方が有利では…と思いますが、一体なぜなのか?
「ドライバーを打つ回数はどのスコア帯の人でも14回程度、パターもおよそ36回程度で、さほど差がつきません。一番大きな差が生まれるのがアイアンとウェッジでのショットなんです。つまり、スコアリングで重要なのはどれだけ早くグリーンに乗せられるか、そしてどれだけピンの近くに寄せられるかです。だから最初にアプローチとアイアンを打ってもらい、適正な数値かを見ていきます。SNさんはアプローチのスピン量、打ち出し角は適正値。アイアンのスピン量は適正値ギリギリですが、球が高め。スピンが入る『PRO V1 x』だとより風に弱くなる可能性があるので、球の高さを抑えられる『PRO V1』の方が良さそうです」
弾道測定器付きの練習場も増えてきていて、自分の弾道の数値を把握している人は以前よりも増えたと思いますが、それが適正値にあるのかどうかを知れる機会はなかなかありません。話を聞いて、とても参考になりました。
それにアプローチのとき、アイオノマーカバーのボールとウレタンカバーのボールを比較するのですが、どう頑張ってもアイオノマーカバーのボールだとスピンが入らず打ち出しが高くなってしまいました。「これはボールが持つ性能通りの結果です。プロであってもアイオノマーカバーでスピンを入れるのは至難の業。アプローチでスピンを入れたいのであれば、ウレタンカバーのボール一択なんです」といます。プロならテクニックでなんとかなるかと思っていましたが、意外でした。
また、ドライバーでの数値を計測すると、2000回転以下のボールが連発。実はチーピンに悩まされることが多いのですが、その原因がこの数値化もしれないと指摘が。
「打ち出し角や高さはいいので、スピン量が300回転くらい増えると安定するはずです。ただし、『PRO V1』よりもスピンが入りやすい『PRO V1 x』でもスピン量が少ない傾向は変わりません。ここまでくるとスピンが入りやすいクラブを使うなど、クラブ側を調整した方がいいと思います」
基本的にはボールフィッティングだけとのことですが、今回はたまたまクラブ選びのヒントもいただけて目から鱗でした。最終的なオススメは、第一候補が『PRO V1』、第二候補が『PRO V1 x』という結果に。また、一緒にフィッティングを受けたSKさんも同様の推奨ボールでしたが、少し違った観点からだったので紹介します。
「SKさんは、ウェッジ、アイアンのスピン量やボールの落下角度は適正値でした。しかし、ドライバーでのスピン量が3000回転を超えているので、かなり多め。フィッティングを受けに来る方の多くがスピン量不足から『PRO V1 x』をオススメすることが多いのですが、比較的スピンと出球の高さを抑えられる『PRO V1』を使っていただいくのがオススメです。ただ、アプローチの打感は『PRO V1 x』が好きとのことなので、両方試してから決めていただくと良いと思います」
向井さんいわく「どちらかで悩んでいるときは、3ラウンドずつ使って比較してみるのがオススメ」とのこと。3ラウンド同じボールを使い続けると、その日の自分の調子やコースコンディションに左右されず、ボールを評価できるそうです。今までボールを固定することはありませんでしたが、これを機に試してみようと思います!
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