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“赤いピン”に込められた母への思いとともに ホスト大会最終日にタイガー・ウッズが登場

「ジェネシス招待」の最終日、ホストを務めるタイガー・ウッズ(米国)がコースに到着した。

所属 ライター
武川 玲子 / Reiko Takekawa

配信日時:2025年2月18日 07時30分

カリフォルニア州、トーリーパインズGCで行われた「ジェネシス招待」の最終日、ホストを務めるタイガー・ウッズ(米国)がコースに到着した。スタート前の仲間たち、ジャスティン・トーマス(米国)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、スコッティ・シェフラー(米国)らとしっかりと抱き合った。

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この日は1番ティに“赤いピン”が置かれていた。丸い赤いピンにタイ語で“LOVE”を意味する文字とfor TIDAとゴールドで描かれていた。タイガーの母、クルティダさんの愛称は“ティダ”。選手はみなそのピンをつけてプレーしクルティダさんを追悼した。タイガーは「母もそう願うだろう」と今大会で昨年7月の「全英オープン」以来となるツアー復帰を決意したが、開幕3日前になり「まだ哀しみの渦中」だとして出場をとりやめた。

選手らを見送ったあとは、米国内でTV放映をするCBSのブースに入り、その胸中を語った。

「母を亡くしたことを受け止めるのは本当にタフなことだった。だけど家族に支えられた。ここに居るすべての選手から連絡をうけた。テキストやメールのメッセージは僕にとって大きな助けになった」とタイガー。また幼少の頃の母の姿へも思いを馳せた。

「父は当時、マクドネル・ダグラス社で働いていて、デルタ・ロケットの開発に携わっていた。だから母が南カリフォルニアのリバーサイドやサンバナルディーノで開催される9ホールのジュニアイベントに毎回連れて行ってくれた」という。さらにクルティダさんは「スコアをつけて、すべてのホールをついて回って、パット数、フェアウェイに打った数、グリーンに乗せた回数、すべてをつけていたんだ」と、振り返った。

その一方で学業にも厳しかったという。「宿題ができなかったら、遊びに行くことも許されなかった。良い成績を取ることが大事で、どんなスポーツをするよりも学校が最優先だった」と明かした。

タイガーにとってこのトーリーパインズGCはジュニアイベントで通った思い出のコース、ロサンゼルスの山火事で代替えを余儀なくされたが、タイガーにとって母を偲ぶコースとなった。

また前週の日曜日にはトランプ大統領とフロリダ州でラウンドをともにした。「残念ながら(母が亡くなったことで)会合には参加できなかったが、モナハン会長とアダム・スコットがすばらしい会合を持ってくれた。何年もの間、間違った方向に向かっていたし、ファンは全員が一緒にプレーすること、トップ選手全員が一緒にプレーすることを望んでいる」と前向きに進んでいるとした。

今年の自身の目標を聞かれると「僕の目標はもっとプレーをすること。まったくプレーしていないからね。今はそれに向かって努力している。この哀しみを乗り越えなければならないことは予想もしていなかったが…乗り越えたら、大きな試合で戦えることを楽しみにしている」と、復帰に向けて前向きに話した。(文・武川玲子=米国在住)

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