松山が常に追い求めているのはショットの好感触。だが、「いいときと悪いときの差が大きすぎる」、「どう頑張ってもパープレーぐらいでしか回れない」と自己分析。そして、感触が良くても悪くても「(順位を上げて)ポイントを稼がないと次へ進めない」と腹をくくり、とにかく生き残ることを最優先する術を徐々に見いだしていった。
その「術」が具体的に何だったのかは、まだ松山自身の中でもクリアな形や言葉にはなっていないのだと思う。連戦で心身の消耗が激しい中、それでも立ち止まれないつらさを知り、体調不良で存分に練習ができずとも戦うときに何が助けになるかを知り、運にも素直に感謝する日々を過ごした。
すると、プレーオフ第1戦は15位タイ。第2戦では4位タイに食い込み、今年1月以来のトップ10入り。第3戦も15位でフィニッシュし、ランキング27位で「圏外から」の最終戦進出を決めた。
とにかく生き残る――背水の陣だったからこそ、そんな戦い方を覚え、そして実際に生き残ったという経験と現実は、松山のサバイバル性と自信を倍増させたに違いない。
今週、松山が最終戦のツアー選手権に出場するという事実の背景には、そんな大きな収穫が、すでにある。