<メキシコ・リビエラマヤオープン 初日◇30日◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇6583ヤード・パー72>
「もし自分がリーダーボードを見ていたら“うわ、やってんな”って思う。“櫻井心那、めっちゃ打ってんじゃん”って。もう帰っていいかな…と失笑でした」
序盤で心が折れかけた。2番でドライバーでのティショットを“チーピン”して左の赤杭へ入れ、寄せワンのボギー。3番ではティショットが右の赤杭、処置後の3打目もまた右の赤杭に入り、トリプルボギーを喫した。
22歳のルーキーは今季4試合に出場して予選通過2回。最高位は初戦「ブルーベイLPGA」の50位と調子を上げられていない。「今週もか…」。出遅れが頭をよぎった。それでも、状態の良さには確かな手ごたえがあった。
「めっちゃバーディを獲って“おっ”って思わせてやろう、みたいなところもありました。そしたらおもろいな、って。そんな軽い気持ちです」
4番でバーディを奪い、5番パー5で覚醒した。左右に赤杭が迫り、特に左は避けなくてはならないホール。「インパクトで手元が上がっていた。思い切ってインパクトで手元を低くするイメージをしたら、いい感覚でした」。フェアウェイをしっかりと捉えて2オンに成功。惜しくも3パットのパーだったが、ここから流れが一変した。
80センチに絡めた6番、7番パー5で連続バーディ。9番ではチップインバーディを奪ってこぶしを握った。“借金”を前半のうちに完済するラッシュ。そして後半にさらに5つのバーディ(1ボギー)を記録。「68」をマークし、首位と2打差の4位につけた。
出場優先順位を見直すリシャッフル前の最後の一戦。「あまり気にしない」としつつも、その状況はしっかりと理解している。「バーディを獲れているということは調子は悪くない。あしたもしっかり落ち着いてやりたい」と気合いを入れた。(文・笠井あかり)

