米国女子ツアーは、19日から新シーズン開幕戦となる「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」が始まる。フロリダ州のレイクノナG&CCを舞台に、過去2シーズンの優勝者30人のみが出場するエリートフィールドに日本勢3人が登場する。
昨年4月の「DIOインプラントLAオープン」で米通算6勝目を挙げた畑岡奈紗は、先日、今大会の冠スポンサーを務めるヒルトン・グランド・バケーションズのブランドアンバサダーに就任。ホステスプロとしての活躍も期待される。フロリダを拠点にする畑岡にとってはホームコースでの開幕にもなるため、「少しでも大会を盛り上げたい。地の利を生かして頑張りたい」と気合十分の幕開けになりそう。
古江彩佳は、昨年8月の「トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン」を制しての出場。2年目のシーズンで早くも華やかな開幕戦出場を決めた。笹生優花は21年の「全米女子オープン」優勝者としてプレーする。
では、他の日本勢の初戦はどこになるのか? 米ツアー参戦1年目でシード権を獲得した渋野日向子は、シーズン2戦目となるアジアシリーズの「ホンダLPGAタイランド」(2月23~26日、サイアムCCパタヤオールドC)から出場する見込み。年始は国内で調整を進め、少し早めに現地入り。そこで合宿を行うプランも立てられている。
昨年末の予選会を経て新たに参戦する勝みなみ、西村優菜の2人は、再びツアーが米本土に戻る3月からの出場が見込まれる。3月23日からアリゾナ州で「LPGAドライブオン選手権」が行われるが、そこからカリフォルニア州、さらにハワイと渡り歩くことになりそうだ。
5位で予選会を突破し、5月の「コグニザント・ファウンダーズカップ」終了後の第1回リシャッフル(優先出場順位見直し)まで多くの試合の出場権が得られそうな勝みなみだが、そもそも予選会からの選手はカテゴリー14からと低く、優先出場順位も140位。これを踏まえると、アジアシリーズは予選落ちもなく、出場できる選手自体が少ないため3月開幕になりそうな状況だ。
予選会24位の西村の優先出場順位は、さらに低く161位。それもあり本人も、米本土からの合流を覚悟する。そこからも出場できる試合、できない試合が明確になりそうだが、少ないチャンスをものにし、リシャッフルで中盤戦以降の試合数を増やすことが最初のミッションとなる。
とはいえ、昨年のホンダLPGAタイランドに渋野が推薦出場したケースもあるため、ここも流動的。またこの間には、3月2日の「ダイキンオーキッドレディス」で日本ツアーも開幕を迎えるため、そこに出場して試合勘を養うことも十分に考えられる。
体調不良から昨季ツアー復帰した上原彩子も、開幕時の優先出場順位で86位につけている。とにもかくにも、春頃には日本勢がそろったフィールドが見られるはず。今年も海外からのビッグニュースが連発する一年になることを期待したい。