ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ

注目!
ツアー情報

「どういうボールが出るかがわかった」 畑岡奈紗が5位惜敗の今季初戦で得た“収穫”

23年初戦から最終日最終組で優勝争いに加わった畑岡奈紗。5位に終わった大会をどう振り返った?

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年1月23日 01時00分

<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 最終日◇22日◇レイクノナG&CC(フロリダ州)◇6608ヤード・パー72>
 
ピンフラッグを揺らすほどの激しい風のなか、「みんな難しい環境でプレーして、なかなかスコアが動かない。パーでガマンしてと思っていた」と耐えることを強いられた一日。トップと3打差の2位から開幕戦逆転優勝を目指した畑岡奈紗は、最後までブルック・ヘンダーソン(カナダ)の背中をとらえることはできず、トータル9アンダーの5位で4日間を終えた。

最終日最終組でのプレーは、その言葉通り序盤からパーを拾う展開が続いた。なかなかチャンスパットを打たせてもらえず、しのぐ時間は続く。ただ同組のブルック、そしてネリー・コルダ(米国)もそれは同じ。2人してショットが乱れた6番でライバルたちがボギーを叩くなかでも、しぶとくパーを拾うなど食らいついたが、逃げ切りを許すことになった。
 
7番でスコアを落とした後、9番のパー5でしっかり取り戻したが「12番、13番あたりで3、4メートルのパットが続いた時に(スコアを)詰められなかったのが後半流れに乗れなかった要因」と勝負どころを振り返る。「この風のなかピンチも何回かあったけど、そこでセーブしてくるのは、さすがトップ選手だなと思いました」。最後は通算13個目のトロフィーを手にした勝者を称えた。
 
昨年から継続しているスイング改造は道半ば。「インパクト時の伸び上がりを抑え、腕が押し負けないように意識しています」。ボールにしっかりと力を伝えるタイミングを自分の体に落とし込んできたが、それがズレると「右にも左にも出る」というミスにつながる。今週も池やペナルティエリアに打ち込むなど、「まだティショットが暴れるときがある」という状態。それでも、実戦のなかでしっかりと優勝争いに加わった事実は大きい。
 
「ここで優勝していいスタートを切りたかった。もちろん悔しいです」というが、その表情からは明るさも感じる。「収穫もあった」というのがその要因。「ショートゲームに関しては、グリーン周りのフェアウェイが硬くなっていて、今まで苦手意識があったけど、いいパーセーブもたくさんあった」。米国で拠点とするホームグラウンドで行われた大会だけに、その変化は強く感じられる部分。ショット面のマイナスを考慮し「60点」という自己評価を下すも、明るい材料も多かった。
 
次戦は2月23日開幕の「ホンダLPGAタイランド」からタイ、シンガポールと2試合に出場を予定する。これで一度日本に戻り、実戦のなかででた課題を黒宮幹仁コーチとも話しながら調節していく。「(試合で)どういう球が出るのかを見ることができたし、決め打ちもできた。そこの評価は大きい。どういうボールが出るかがわかったなかで、ここから思ったようなスイングや、ボールを打てるように」。練習で打つ何百球よりも、緊張感あるなかで打つ1球は、多くのことを気づかせてくれるようだ。
 
優勝こそ逃したが大会冠スポンサーを務めるヒルトン・グランド・バケーションズのアンバサダーとして臨んだ大会を、「落ち着きながら」しっかり盛り上げることはできた。この4日間で感じたことを、今季の目標に掲げる「メジャー制覇」につなげていく。(文・間宮輝憲)

関連記事

ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズのニュース

LPGAツアー 週間アクセスランキング


大会情報

  1. ネクストヒロイン
    2025年2月12日 2月12日
    開催前
    マイナビ チャレンジマッチ THE Heroines 2025

関連サイト