<KKT杯バンテリンレディス 事前情報◇16日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6596ヤード・パー72>
否定しなかったのは意外だった。前週の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で今季初の予選落ちを喫した菅楓華は「ショットがまだしっくりこない。ドライバーから気持ちよく振れていない。全体的にあまりよくない感じ」と少し弱気になっていた。表情はいつものように穏やか。笑顔で取材には対応してくれた。ただ、声のトーンは低い。
前週は初日をイーグル発進。1アンダーの35位で終えた。だが、2日目は今季自己ワーストの「75」。カットラインに1打足りないトータル2オーバーの57位での終戦だった。2日間のフェアウェイキープ率は71.4%で、パーオン率は72.2%。ともに悲観するほど悪くはないが、初日の88.9%(16/18)から55.6%(10/18)に急降下した2日目のパーオン率が命取りとなった。
「自分の持ち味のショットを見直さないと優勝争いできない。今週はショットの精度がカギになると思います」
不本意な休日となった12日の日曜日は自宅のある宮崎で調整。コーチにも見てもらって修正に努めてきた。「気持ちは前に行っているけど、体が追いついていない。疲れもあるかもしれません。去年よりは成長したいと思います」。開幕から5試合連続でトップ10入り。2試合目の「台湾ホンハイレディース」では通算2勝目となる今季初Vも果たした。
急ブレーキのかかった予選落ちだったが、2週前の「ヤマハレディース」は優勝目前だった最終日の16番パー4でまさかのトリプルボギーをたたき、首位の座から滑り落ち4位に甘んじた。大きく左に曲げたティショット、リカバリーミスした22打目、グリーン左のバンカーに入れた4打目。ミスの連鎖によるV逸の“後遺症”による予選落ちとするのは、うがった見方とも思ったが、「自分では気づいていないところで影響しているかもしれない」と話し、否定はしなかった。
昨年の「日本女子オープン」最終日の17番パー3以来、プロ3年目で4個目だったトリプルボギー。イヤな過去を払しょくする最良の処方箋は納得のいくショットやスコアしかない。
昨年も開幕ダッシュに成功したが、4月中旬以降はしばらく下降線をたどった。「そうですね。去年はこの辺りから優勝争いができていなかった。自信がなくなるとプレーに出てくる。強気でいかないと。気持ちを改めないといけないですね」。悔しい敗戦となったヤマハ終了時点でメルセデス・ランキングは1位に立ったが、1週で落城した。
昨年大会は「71」→「70」→「71」と3日間アンダーパーを並べて、17位になった。上位を目指す2度目の熊本決戦。年間女王候補が今季最初の正念場を迎える。(文・臼杵孝志)
