青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太が、好調な選手や注目選手の強さのヒミツを解説、女子ツアーでの流行など現場からのホットな情報をお届けする。今回は女子プロが試合によってパターを替える理由を聞いた。
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「リゾートトラストレディス」で今季2勝目を挙げた河本結。普段使うエースパターとヘッドは同じモデルだが、ロフト角3.5度のモノから4度に微調整したヘッドを投入していた。これは気分転換ではなく「グリーンの芝が長かったので、球がヨレないように4度にしました」と、グリーンの状態に合わせて変更していた。
最近よく聞くのが、同じヘッド形状でフェース面の削りやインサートを変えて、打感や音、転がりの違いを出す2本を用意してグリーンの速さによって替える。同じ振り感で転がる距離をコントロールするという狙いだ。
試合によってパターを替える選手は少なくないのだが、それについて大西コーチが解説する。「大会や天候によってグリーンの速さや芝の長さ、湿度などのコンディションが変わります。フェースのインサートやロフト、長さ、重さと特性の違うパターに替えるだけで、ストロークの感覚を大きく変えずに、タッチを合わせやすくなります。もちろん同じパターを使い続ける良さもありますが、道具を替えるメリットは大きいです」。
例えば、普段速いグリーンでプレーしていて、急に遅いグリーンになるとパンチが入りやすくなる。同じ振り感でもイメージどおりにボールを転がすためにインサートを変えたり、重量の違うモノを投入する。また、数ミリほど芝が長いだけでもボールが沈むため、ロフトが寝た方がいいなどの違いもあるという。毎週コンディションが変わるツアーでの対応策といえる。
パターを替える代表的な選手はパットの名手・青木瀬令奈だ。「15本ぐらい持ち歩いています」(青木)と、0.5度刻みのロフト違いやライ角違い、インサートや重量違いなどがあり、その週、その日に合わせてパターを選んでいる。
2戦前の「ブリヂストンレディス」でも、グリーンの状態をチェックして「慣性モーメントが大きいパターがいい」と判断して、オデッセイの未発表モデルで小ぶりなマレットの『TRTL(タートル)』を即投入。今季のバリエーションの1本になった。