<ヨネックスレディス 初日◇5日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6483ヤード・パー72>
2021年「JLPGAツアー選手権リコーカップ」以来の優勝へ、三ヶ島かなが2アンダーの首位タイと好スタートを切った。今季はパッティングに悩まされてきたが、2週前の5パット、先週3日目に喫したボギー、ボギー、トリプルボギーで「開き直りました」。一転して好調の波が押し寄せつつある。
5パットは「ブリヂストンレディス」2日目の4番だった。「グリーンが小さいコースだし、なんでそんなところでって感じでした。4パットは何回かあったんですけど、人生の記録更新です」。この5パット目からボールにプリントされたロゴをラインに合わせて置くようになったという。
それまでは、丁寧にボールを置く選手を見て「時間かかるのにって思っていました」。ただ、やってみると効果は絶大。「最近は、打った瞬間に外れたと思って歩き出していたのが、入りそうと思って見ていられる」。パットの回数は減少。むしろ「時短になるじゃん」と完全に方針転換した。
さらに先週の「リゾートトラストレディス」からパターを変更。「1カ月くらい前からいつか使うかなと思って持ち歩いていたけれど、意外と早く投入になりました」。新パターはスコッティキャメロン。ややワイドなブレード形状で、シングルベンドのシャフトが直接刺さっている。この日は全体10位の28パット。実戦投入が早まったのは感触がいいからにほかならない。
先週の3日目は前半2番から3ホールで5オーバーの大叩きはあったが、本人の言葉通り、ここから開き直って大変身。4連続バーディーフィニッシュでそのラウンドを締めくくると、最終日は「66」の好スコアをマーク。そして、今週は首位発進と流れが一変した。
21年大会では1打差の2位だった。「今週もなんですけど、毎晩(優勝した笠)りつ子さんとご飯に行って、2人で優勝争いができた。感慨深いというか、仲も深まった試合だったなって思います」。当時から変わらず好きなコース。ここで上位に行きたいという思いは強い。
近年はメルセデス・ランキングによるシードを逃がしており、例年ならリランキングが気になる時期だが、今季からリコーカップ優勝による3年シードを行使したため、出場権の心配はない。
「パターを替えたこともそうだし、今年はチャレンジしようと思って行使しました。プレーの中でもいろいろチャレンジできているのでいい時間を過ごしていると思います。成績を気にしちゃうタイプだから、気にしないようにチャレンジしているところもあるんですけど(笑)」
ベテランという言葉はまだ似合わないが、来月13日で30歳。復活Vで20代を締めくくる。(文・田中宏治)
