その人に合った最適なスタンスを導き出す『Golf STANCER』という機器があるらしい。ゴルフ上達への足がかりとなるか。「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」で活躍していた、”ネクヒロ女子”四村彩也香が早速体験。その成果をレポートする。
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【「アドレスで左足ツマ先を少し開く」は合わない人がほとんど】
左足はツマ先を開き、右足は真っすぐ。足幅は肩幅よりやや広め。ドライバーを振る際のスタンスについて聞かれたら、多くのゴルファーがこう答えるのではないだろうか。JLPGAプロテスト合格を目指す四村彩也香も、「バックスイングでは力を溜めたいので右ツマ先は真っすぐ、インパクトからフォローにかけては体をしっかり回したいので左ツマ先は開いています」と、理想のスイングに合わせたアドレスを行っている。
そんなゴルフのセオリーに、少し違った角度から新たな提案をするのが『Golf STANCER(ゴルフスタンサー)』だ。股関節の可動域を計測し、その人が動きやすく、動きが安定するスタンスをアドバイスしてくれる。
『Golf STANCER』は、もともとスノーボードで広く使われていた「STANCER(スタンサー)」システム。足を固定して滑走するスノーボードは、スタンスの広さや足の角度によってパフォーマンスが大きく変わる。人によって異なる体の特徴を捉えてセッティングを組むことが欠かせず、初心者からオリンピックのメダリスト達まで活用するツール。そのゴルフ版が『Golf STANCER』なのだ。目標に向かって半身になり、体を回旋させる点はスノーボードとゴルフの共通点でもあり、自分の体を知ってスタンスを決めることは、上達を強くアシストしてくれる。
【両ツマ先を開閉して股関節の可動域を調査する】
計測はとてもシンプルで、時間もわずか10秒ほど。シューズを脱いで計測ディスクに乗ったら、1秒に1回、メトロノームに合わせて足を内側、外側へ動かしていく。それぞれ5回計測し、その平均値を算出する。股関節がどれだけ閉じて開くかを調査するのだ。
四村の足を開く度合の平均値は、右足も左足もツマ先を8度ほど開くことでバランスが取れていた(左足は最大31度開き、最大16度閉じる数値に、右足は最大35度開いて最大19度閉じる数値に、その中間値がバランスが取れるツマ先向きとなる)。実際に計測を行い、導き出されたスタンスを試した四村は、「振っていくうちに股関節がグッとはまり、動きが安定した」と効果を実感。
具体的には、スタンス幅を42センチから43センチに変更し、20度開いていた左足は2度まで閉じ、右足も5度開いていたものを2度に調整した。
「最初は大きな違和感がありましたが、何度かスイングしていくうちに、このスタンスの方がスイングがブレないと思えました。これはすぐに取り入れます」と笑顔を見せた。左ツマ先を開くスタンスでは、スイングの重心バランスが不安定になっていた。両足の向きを直すだけで、スイングバランスが上がりよりパワーが伝えられるようになったのだ。
「生活習慣や運動歴が大きく関わってくるので、左右差がある人がほとんどです」と話すのは、『Golf STANCER』を取り扱うジャイロテクノロジー株式会社で理学療法士でもある蓬田祐太氏。蓬田氏は、「可動域や左右差があるからといって、良い悪いではありません。自分の体がどうなっているのか、どうすれば動きやすくなるのかを見つけるためのツールです。まずは気軽に計測してほしい」と語る。
計測は1回2200円。全国のヴィクトリアゴルフやゴルフパートナーで受けられる。ちなみに可動域や左右差は、生活習慣を見直したり、トレーニングを行ったりすることで変化するため、スノーボーダーは毎シーズン計測し、常にベストな状態を探しているという。
これまであまりフォーカスされてこなかった足元を見つめ直すことで、スイングが大きく変わるきっかけになるかもしれない。
■ネクヒロ女子:四村彩也香
しむら・さやか/1999年生まれ、北海道出身。父親の影響で6歳からゴルフを始め、小祝さくらと同じゴルフスクールで腕を磨いた。得意クラブはドライバーで平均飛距離は240ヤード
■スポーツトレーナー:蓬田祐太
よもぎだ・ゆうた/理学療法士 、JARTA認定スポーツトレーナー。プロアスリートから学生、シニアまで幅広くサポート。千葉県千葉市でパーソナルトレーニングジム「Eir千葉」を主宰
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