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開幕前には「幻の8アンダー」も記録 吉本ひかるのパッティングを上向かせた“わずかな調整”って?

開幕前には「幻の8アンダー」も記録 吉本ひかるのパッティングを上向かせた“わずかな調整”って?

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2022年11月11日 16時46分

親指の爪の面が右を向くくらい下から握っていたものを、正面を向けるようなイメージで握ると、左腕の動きが改善。これがストロークの安定にもつながったという。ほんのわずかな調整。だが、それが大きな効果を生み出した。

今週7日(月)。吉本は、大会の主催者推薦選考会(マンデートーナメント)に参加し出場権を争っていた。18ホールを終えた直後に、繰り上がり出場が決まったためスコア提出はしなかったが、この時に8アンダーを記録。後続に3打差をつけ、もし出場権がおりてこなくとも、選考会トップ通過で本戦に挑めていた。

ちなみに吉本の試合でのベストスコアは7アンダー。もちろん選考会は公式ラウンドではなく、かつスコア申告をしなかったため「幻の8アンダー」になったが、この時から「パットが入ってくれていた」。仕上がりのよさを感じながら開幕を迎えた。

昨年は極度の不振に陥り苦しい時間を過ごしてきた。そして1年前に出場したこの大会は「82」、「81」のトータル19オーバーで予選落ちという結果に。「去年のこの試合は、本当にやばかった」という苦い思い出もよみがえる。しかし今年は、夏前頃から復調の兆しをみせ、8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」では、最後まで優勝を争い2位になるなど上位戦線に顔を出すまで戻ることができている。「やりたいゴルフができるようになって、今は楽しいです」と前を向くこともできる。

現時点で吉本の2022年シーズンは残り2試合。メルセデス・ランキング70位に位置するが、「もうやるだけ。あまり結果は気にせず、目の前のことに集中したい」と、シード復帰、QTなど“邪念”は払いプレーするのみだ。「伸ばし合いになると思うので、ついていけるように。やれることをやっていきたい」。首位の山下美夢有とは2打差。苦しみを抜けたシーズンの最後に“大逆転劇”を予感させるプレーを、あすも見せたい。(文・間宮輝憲)

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