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「東京ゴルフ倶楽部で勝ったら格が上がりそう」 歴代覇者の小平智は特別な舞台にキャメロンマニア垂涎の“レアモノ”で挑む
2015年大会覇者の小平智が挑む大会2勝目。今週は大好きなブランドのダブルネームで挑む。
配信日時:2024年10月8日 22時30分
<日本オープン 事前情報◇8日◇東京ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇7251ヤード・パー70>
今年のナショナルオープンは、主催の日本ゴルフ協会(JGA)が創立100周年を迎える記念の年の大会である。会場は1913年に国内では日本人によってはじめて造られたゴルフ倶楽部であり、大会最多8度目の開催となる東京ゴルフ倶楽部だ。この“特別”ともいえる舞台に人一倍燃えているのが2015年大会チャンピオンの小平智である。
18年に米国男子ツアー「RBCヘリテージ」で初優勝を遂げると、下部も含めて7年間米国を主戦場としてきた。フェアウェイキープ率はツアーでも屈指の数字を残してきたが、今年6月に撤退。再挑戦に向けて国内ツアーで戦うことを決めた。
今大会は22年以来の出場となるが、小平は総合力が求められる日本オープンに強い、“日本オープン男”である。プロ転向後11年から過去10大会に出場してトップ10入りは15年の優勝を含めて5回。22年大会は5位から出た最終日に崩れて12位タイ、21年は単独2位から出て11位と近年も優勝争いに名前を連ねている。
今季は国内復帰戦となった7月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で2位タイに入ったものの、以後6試合はトップ10入りを逃している。しかし、予選ラウンドを首位タイで通過(結果は14位タイ)した先週の「ACNチャンピオンシップ」では「ちょっとしたきっかけでショットがよくなりました。いい時の感覚です。今週も引き続き状態はいい」と好感触で乗り込んできた。
今年の大会は小平にとって大会2勝目以上の価値を感じている。「先月、知り合いを通じて初めてラウンドさせてもらった」と、なかなかラウンドすることのできない名門中の名門。日本オープンの舞台としても1988年にはAON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)が死闘を繰り広げるなど名勝負も生んだ。「ずっと回りたいコースでしたし、東京ゴルフ倶楽部で開催されるから(今年は)出たかった。ここで優勝したら(優勝者として)格が上がりそう。本当に気持ちを入れてやりたい」と力を込める。
また、身を包むウェアも特別感がある。学生時代から『スコッティキャメロン』のパターを愛用しており、国内ツアーではもちろん、米ツアーで優勝したときもキャメロンのパターが握られていたが、今週はシャツの左襟には「サークルT」の刺繍があり、胸には「スコッティキャメロン」の文字が目立つ。キャメロンマニア垂涎の代物である。
これは小平が契約する『アドミラル』とスコッティキャメロンのコラボレーションウェアだ。「僕が普段着ているアドミラルとコラボしてくれてうれしいです。デザインもかっこいいですし、注目してもらいたい。気持ちも上がります」。引き締まった体によく似合う。
2年ぶりのナショナルオープンの舞台。「今週はラフが深くて、グリーンもアンジュレーションがあります。いかにフェアウェイから打てるか。本当に調子がいい人、力のある選手しか勝てないと思う。マネジメントをしっかりしてやりたい」と“特別”な舞台で“レア”モノを着用して戦う。
ちなみに、スコッティキャメロンとアドミラルのコラボポロシャツは、スコッティキャメロンミュージアムのオンライン限定販売。白、黒、ダークブルーの3色(ウィメンズは別デザイン)展開。小平は「初日は黒を着て2日目に白、3日目にブルー、最終日が黒ですかね」と、好きな色の黒を複数回着るウェアのマネジメントも完璧だ。(文・小高拓)
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