<ACNチャンピオンシップ 3日目◇5日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6993ヤード・パー71>
ツアー1勝の36歳、重永亜斗夢が5バーディ・2ボギーの「68」でラウンド。首位の幡地隆寛とは4打差、トータル13アンダー・4位タイで3日目を終えた。今週は2日目に『65』をマークするなど好調。「開幕戦を終えてから腰が悪かったけど、良くなってきています。あとはパターですね、今週からパターを変えてから入りだして、結構相性がいいですね。その結果が3日間の結果につながっていると思う」と、満足げに振り返った。
最近、パッティングにずっと悩みをもっていた重永。「僕の悪い癖なですが、手元が緩んでボールが滑って右にそれることがあってラインに乗らないことが多かった」。その癖をなんとかパターで補えないかと考えていたという。
そこで救世主となったのは、今季4勝を挙げてツアーを席巻している平田憲聖が使うモデル『オデッセイ Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALL CS』だった。「とにかくめちゃくちゃ入ると聞いたので。平田憲聖と重さも長さも全部一緒のモデルを準備してもらって。このパターだとヘッドがちょっと(前に)出てくれるので、ミスを軽減してくれる。ミスヒットしても、ある程度ラインに転がってくれる」と、絶賛した。
今大会で3位につける竹安俊也も同じモデルのブレード型を投入するなど、“平田モデル”が流行している男子ツアー。その流れは女子ツアーにも波及している。
「このあいだ柏原明日架と話していたら、『平田憲聖のモデルが良く入るって聞くんだよね~』と話していて。俺も同じパターを作ったと言ったら、興味がなさそうだった。でも、今週オディセイの担当者と話していたら、『憲聖と同じヘッドのパターを作って』って言っていると聞いた。興味なさそうだったのに、結局作るんかい!っていう感じだった」。男子ツアーと女子ツアーでキャディが行き来している関係で、平田モデルのパターが口コミで広がっているようだ。
現在賞金ランキング59位の重永。「あとレギュラーツアーに出られるのも、今大会と11月の三井住友VISA太平洋マスターズとカシオワールドオープンだけなので、そのへんで頑張れたらなという感じです。平常心であまり焦らずに今やれることを一生懸命やるっていう感じですかね」。新相棒とともに、2018年以来となるツアー2勝目のチャンスを伺う。(文・神吉孝昌)