<中日クラウンズ 事前情報◇29日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>
日本ツアー今季初戦を迎える石川遼は新たなプランで和合攻略を目指す。今季は米下部のコーン・フェリーツアーが主戦場。その中で技術面だけでなく、コースマネジメントもより研ぎ澄ませてきた。2010年には最終日の「58」で逆転優勝を果たしたものの「一日だけでまだ攻略はできていない」。16年前はもちろん、昨年とも違った攻めで、2度目の王冠をつかみに行く。
石川は初めて本格的に挑む米下部ツアーの環境を「最高ですね」と表現した。日本ツアーや米ツアーに比べれば、不便を感じるところもあるが「ゴルフが上手くなりたくて行っているので、それについては申し分ないです。練習環境、コースセッティング、選手層…全選手から感じる気合もすごい。一打を削ることに魂を燃やしている」
かつては一緒に米ツアーで戦った選手や大学を卒業したばかりの若手、さまざまな立場の選手がしのぎを削る。「100回やって70回できるか、80回できるかみたいな細かい積み重ねで差が出るので、ぱっと見で誰が上手いとかは分かりにくい。それぐらい技術的には拮抗していると思います」。そのなかで石川はアプローチとマネジメントに課題を置いて取り組んできた。
和合でもその意識に変わりはない。これまでに何度もプレーしており「このホールはこうだよなと思いがちなんですけど、今回はマネジメントを見直したいと思って来ました」。攻め方がガラリと変わるわけではないが、あいまいになっていた部分を突き詰めて、より緻密なマネジメントで和合に挑むつもりだ。
会場には昨年12月に亡くなった尾崎将司さんの功績をたたえるメモリアルボードが設置されている。今大会では歴代最多タイの5勝、1995年から97年には3連覇を達成した。「3連覇という話はほとんどジャンボさんの話でしか聞かない感じ。相性がいいと言っても自分が変わってしまったらそれも変わってしまう。フィジカルだけでなく、メンタルも含めて崩れないのは鍛錬があるからこそ。ジャンボさんの強さを証明する記録だと思います」。偉大な記録に一歩近づく大会2勝目へ、新たな和合攻略法を見出していく。(文・田中宏治)
