<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 最終日◇7日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇決勝=7464ヤード・パー71>
昨年覇者の蟬川泰果は、大会史上初の連覇には届かなかった。初日は「67」と好発進したものの、2日目、3日目でスコアを落とし、31位で最終日へ。この日は出だしの1番から連続バーディで滑り出し、5バーディ・2ボギーの「68」を記録したが、トータルイーブンパー・16位タイで大会を終えた。
逆転への秘策が、ドライバーシャフトにうかがえた。長さを44.75インチから45.5インチへ変更。「クラブの遠心力を利用して楽に飛ばせるかな、というのと、タテ距離の流れや、そのほうがアイアンの感覚も練習場で打ってみるとよかった」。3日目終了後の練習で手ごたえをつかみ、急きょ調整した。
その効果は数字にも表れた。ドライビングディスタンスは初日が308.71ヤード(22位)、2日目が295.89ヤード(51位タイ)、3日目は319.94ヤード(5位タイ)だったが、最終日は324.28ヤードの4位。4日間で最も飛ばし、長い宍戸のセッティングに対応した。
それでも「もう少し伸ばしたかった」というのが本音。難易度の高い宍戸は、アウトの1番から6番がスコアメークの鍵となる。この日はその6ホールをボギーなしの3バーディと攻略。しかし、8番は「しょうがないボギー」に。さらに15番パー5ではティショットを左隣の17番へ曲げ、そこから同ホールのフェアウェイにレイアップし、3番ウッドで戻したが4オン2パットのボギーを叩いてしまった。
続く16番パー3では約7メートルを沈めてバウンスバック。17番は2メートルにつけながらも決めきれずパーとなり、最終18番で約4メートルのチャンスを逃すと悔しそうに天を仰いだ。「きょうはもったいないミスが少なかったのかなとは思うんですけど、この難コースを攻略するのに1番必要なのは、ショートゲームだと痛感した」と課題を挙げた。
連覇を逃し、「もう1回、4日間やりたい気持ちが強い」と悔しさをにじませる。それでも「初日はひさしぶりにいいプレーができた。そういう部分がかみ合えば、また上を目指せる」と手ごたえも得た。
次戦は韓国ツアー「ハナ銀行インビテーショナル」(6月18~21日)。続いて7月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」に出場を予定する。それまでの期間は「ショートゲームを中心に鍛えつつ、ラウンド数を増やして芝の感覚を養いたい」とさらなるレベルアップを見据えた。“年間王者”を狙う25歳が、戦い続ける。(文・高木彩音)
