<前澤杯 3日目◇25日◇MZ GOLF CLUB(千葉県)◇6652ヤード・パー72>
ツアー通算2勝の26歳・米澤蓮が、3日間連続となる「66」をマーク。トータル18アンダーまで伸ばし、2位に1打差の単独首位で最終日を迎える。
好調の要因は、自身の長所を生かしやすいコースとの相性だ。パーオン率94.444%で全体1位を記録した2日目には、「アイアンが得意な僕にとっては、(狙いを)点で打っていけるコース。気持ちよく回れていると思います」と手応えを口にしていた。風の影響を受けた3日目も「その中でもしっかり自信を持って打てていた」と、安定したプレーを続けている。
プロ6年目の今季の目標は「ポイントランキング1位」。すなわち年間王者だ。ただ、2年前に発症した帯状疱疹の影響から坐骨神経痛も抱えており、「1年しっかり戦いきれればいい」というのも本音。スイング自体に支障はないものの、寒さや長時間座ると痛みも出やすいという。「この2年半はひどくて」と悲鳴をあげることもあり、今季開幕戦の「東建ホームメイトカップ」は2日目に棄権を余儀なくされた。
それでも前向きな姿勢は崩さない。「いつ、いいプレーができなくなるのかな――という恐怖は常にあるんですけど、そこを気にしていてもしょうがないと思うので、できることをしっかり。『悔いなくやる』ということを最近は考えるようにしています」と明るい表情を見せた。「少ない打数(スコア)で上がれれば自分の体にも優しいと思うので、そこを目指してやればい」。コンディションと向き合いながらプレーを続けている。
トップで最終日を迎えるのは、昨年6月の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」以来。ただ、単独首位での最終日進出は自身初となる。それでも「状態もすごくいいですし、何かを調整するというのはない」とあくまで自然体を貫く。
優勝争いの場面では、キャディのゲーリー・マクガート氏と常に意識していることがある。「結果はコントロールできないし、これだけ伸ばし合いだと2~3打差のビハインドからでも、ビッグスコアを出せば優勝できると思う。スコアに固執はしたくない。(結果だけを見ていると)すごく辛い。プレッシャーに勝てなかったことだけが残ってしまう」。結果だけにこだわらず、目の前の一打に集中していくスタイルだ。ラウンド中は「ゴルフの話はほとんどしていない」といい、リラックスした状態でプレーできていることも、スコアへの過度な意識を抑える一因となっている。
「どんな日になるかわからないので、1打でもいいプレーができれば。それは優勝争いでも予選でも変わらない。いつも通り、あすも気楽にやれたらいいかなと思っています」
ちなみに、3日間続く「66」というスコア。ゾロ目が並ぶこの数字は、“エンジェルナンバー”として『祝福の訪れや夢の実現前兆』という縁起ものともいわれる。悲願の優勝への吉兆になるか。(文・高木彩音)
