<前澤杯 2日目◇24日◇MZ GOLF CLUB(千葉県)◇6652ヤード・パー72>
昨年の「ロピアフジサンケイクラシック」でツアー初優勝を挙げた22歳の長野泰雅が、2勝目へ大きく前進した。森林に囲まれ、風が巻きやすい難コンディションのなか、1イーグル・7バーディ・1ボギーの「64」をマーク。トータル13アンダーで、首位のひとりに浮上した。
好スコアを支えたのはショットの精度だ。「ずっとバーディチャンスにつけられていた。しかも(パットは)いいラインでずっと打てていた」。4番でピン奥3メートルに落としたボールがバックスピンで約80センチに寄るなど、チャンスを量産。12番パー5では257ヤードの2打目を10メートルに乗せてイーグルパットをねじ込んだ。狙い通りの攻めが光る一日だった。
クラブ契約フリーの長野は、今大会でセッティングを大幅に刷新した。ドライバーはタイトリストの『GT2』から新モデル『GTS3』にスイッチ。今週初めてテストして「(前作の)GTよりも弾くように感じる。前作のほうが接触時間が長い気がして、GTS3は初速も出ているし、いい感じにつかまったフェードが打ちやすい」と性能向上を実感し、即投入した。「基本フェアウェイに打てているから、ピンチは少ないです」と実戦でも安定感を示す。
さらに、アイアンは「スピンが少なかったので、スピンが入る」ことを目的に、タイトリストのT100からミズノに変更。P~8番はマッスルバックの『Mizuno Pro S-1』、7~5番はハーフキャビティ『Mizuno Pro S-3』、さらに4番の代わりに、飛び系アイアンでポケットキャビティの『Mizuno Pro M-15』の5番を組み合わせた“トリプルコンボ”とした。長い番手になるにつれ「球が上がるように、簡単にしました」と、その狙いを明かす。
加えて、シャフトも『プロジェクトX 6.0』から『N.S.PROモーダス3ツアー120X』に変更。自身の「振り心地」に合わせて「半インチ」短くした。「シャフトも軽くなったし、短くしてまたさらに軽い。振りやすいクラブにしました」。スイッチ後は練習場では好感触を得ていたが、本戦前にコースで使用したのは9ホールのみ。初日は「左に行っていた」というが、「きょうは少し短く持って」と修正し、結果につなげた。
さらにパターもテーラーメイドの『スパイダーツアーX』を使用し、「ネックを変えました」と仕様まで変更。ベンドネックからクランクネックへと切り替えた。理由は「シェフラーが使っているから」と、世界ランキング1位に君臨するスコッティ・シェフラー(米国)が参考。実際に試合で使ってみると、これも好感触だ。
「きょうは風が強い予報だったので、目標は5アンダーと言ってたんですけど、上手く乗ってくれました」。クラブを大きく入れ替えて臨み、早くも結果を出した。残り2日間も新たな武器を手に好位置をキープしたい。「あしたは、きょうよりもいいスコアを目指します」。ツアー2勝目に向けて大きく前進した金曜日。最終日に向け、さらにギアを上げていく。(文・高木彩音)
