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“2グラム”のカウンター効果でパットが改善 モンスターホールでもバーディの重永亜斗夢が2打差発進

今季の国内男子メジャー第2戦「日本プロゴルフ選手権」第1ラウンドが終了。重永亜斗夢がパターにある工夫をこしらえて好発進を決めた。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2023年7月28日 07時15分

鉛2グラムが効果大!
鉛2グラムが効果大!
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鉛2グラムが効果大! (撮影:ALBA)

<日本プロゴルフ選手権 初日◇27日◇恵庭カントリー倶楽部(北海道)◇7441ヤード・パー72>

たった2グラムでも効果絶大だ。ここ数試合「3パットが多い」とパッティングに悩みを抱えていた重永亜斗夢は、パターの手元側に2グラムの鉛を貼ったところ好感触。パット効果もあり、この日は2バーディ・ボギーなしの「70」で回り、首位と2打差の11位タイで滑り出した。

アウトの1番から出た重永は、2番パー5で2オンに成功してバーディが先行。4番パー3では、グリーンを外しアプローチをミスして7メートルのパーパットが残ったが、しぶとく沈める。そして迎えた8番パー3は、今大会270ヤードに設定された名物の“モンスターホール”。この日はピンが手前に切られて実測247ヤード。第1ラウンドの平均スコア3.462で最難関ホールとなったが重永はバーディを奪った。

5番ウッドを手にすると、「風が左から来ていたので、右に打ち出してつかまったボールで風にぶつけました。計算どおりでした」とショットメーカーらしい技術を発揮して1.5メートルに乗せてのバーディだ。

その後はショットを曲げても「フェアウェイバンカーだったり、打てるラフだったり」と10ホール続けてパーを並べた。10番パー4で3メートルのパーパットを沈めるなどピンチもあったが、パターのチューンナップ効果もあり、ボギーフリーのラウンドとなった。

鉛を貼ったのは開幕前日の水曜日。「最近3パットが多かったんです。緊張した場面になるとヘッドが出なくて…」。最近は練習用にグリップが重い中尺パターを使っているが、「中尺を使ったあと自分のパターを打つと感触がいいんです」。オデッセイの担当者と相談してエースパターもカウンター効果を狙って鉛を貼ることにした。4グラムから始まったが重すぎた。微調整を繰り返して2グラムに落ち着く。「手元側が重くなることで緊張した場面でもスムーズにヘッドが出るんです。ボールの転がりもよくていい感じです」。もちろん今日は3パットなし。

2018年にツアー初優勝を遂げた重永は、14年から賞金シードを保持。しかし、持病の潰瘍性大腸炎が悪化して昨年は1試合だけ出場してツアーを離脱した。特別保障制度の適用を受けて今季開幕戦の「東建ホームメイトカップ」から復帰。復帰後20試合で昨季のシード最下位となる69位相当(1132万9850円)以上稼げばシード選手として復帰できる。

今季はすでに10試合に出場しており、今大会を含めて残り10試合。現在の獲得賞金は約150万円と残りは約1000万円。ここ数試合悩まされたショットメーカーは、グリーン上の問題もすっきりして、ここから復活の狼煙(のろし)を上げる。(文・小高拓)

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