ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ

売れてる=良いクラブ? 売り上げトップ4の”外ブラ”ドライバーの本当の評価は?【最新42モデル試打】

売れてる=良いクラブ? 売り上げトップ4の”外ブラ”ドライバーの本当の評価は?【最新42モデル試打】

2025年のドライバー売り上げランキングを見ると、外ブラ(海外ブランド)が上位を占めている。どのような傾向のモデルが人気を集めているのかを検証したい。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年6月11日 11時00分

『G440』は、クラウン、フェース、ホーゼルの徹底した軽量化と高比重ウェイトで低・深重心を実現
『G440』は、クラウン、フェース、ホーゼルの徹底した軽量化と高比重ウェイトで低・深重心を実現

2025年のドライバー売り上げランキングを見ると、外ブラ(海外ブランド)が上位を占めている。どのような傾向のモデルが人気を集めているのかを検証したい。

【写真】ドライバー最新42モデルの飛距離、寛容性、操作性の評価はこちら
『Qi35』は、複数の素材を組み合わせ、最適に配置した「マルチマテリアル構造」で低・深重心を実現
『ELYTE』シリーズの特長は、打点のズレを補正するポイントが前作の10倍という『Ai 10x フェース』。また、軽量&高強度のクラウンによる重量配分の最適化と、さらなる空気抵抗の減少で“ 飛んで曲がらない”を実現している
『スリクソン ZXi』シリーズは、『軟剛軟剛』の硬さの層でボディをたわませる『リバウンドフレームテクノロジー』と、従来よりも大きくたわむ『i-FLEXフェース』によって、インパクトのエネルギーを最大限ボールに伝えている
『TW767』は、軽いカーボンボディを重い金属素材のフェースとバックウェイトで挟むことで、10Kオーバーの慣性モーメントを実現。また、反発力に優れたβ系チタンフェースを採用して、“やさしく遠くに飛ばす”を可能にしている
1 / 4
『Qi35』は、複数の素材を組み合わせ、最適に配置した「マルチマテリアル構造」で低・深重心を実現

◇ ◇ ◇

現時点のランキングでは、1位がピン『G440 MAX』、2位が『G440 LST』、3位がキャロウェイの『ELYTE』、4位がテーラーメイドの『Qi35』という結果となっている。いずれも高初速と直進性をうたう海外ブランドのモデルであり、そうした性能が高く評価されていると考えられる。

2025年モデルのドライバーは、特にピンとテーラーメイドの新作が共通のコンセプト「飛んで曲がらない」を実現している点が興味深い。それを可能にしているのが「かつてない低・深重心設計」である。通常、重心を低くすればスピン量が減って飛距離は伸びるが、重心が浅くなりやすく寛容性は落ちる。一方、重心を深くすればミスに強くなるが、スピン量が増えて飛距離が損なわれる。この2つの相反する要素を両立させる設計が、今年のトレンドといえる。

今回、ギアに詳しいプロ・石井良介に、外ブラ3強の試打評価を聞いた。

ピンの『G440』について、石井は次のように語っている。「確かに前作よりも若干スピンが減って飛距離が伸びていますが、“曲がらない”というピンの最大の特長はまったく変わっていません。その中でも大きく進化したのが顔の良さです。『G440 MAX』はミスヒットに強く、『G440 SFT』はつかまりが良いのに、ヘッドの大きさや後方の長さを感じさせないバランスの取れた形状で、振りやすさも大幅にアップしています。また、ロースピンモデルの『G440 LST』は前作よりも球が上がりやすく、つかまりも良くなって、より幅広いゴルファーが使えるようになっています」

テーラーメイドの『Qi 35』については次のように述べている。「『Qi 35』は前作『Qi 10』までの、“テーラーメイドは飛ぶけど難しい”というイメージを大きく覆しました。カーボン素材を最大限に活用した設計で、ヘッドサイズが大きくなって初中級者にも扱いやすく、やさしさと飛距離の両立を実現しています。『Qi35 LS』も飛距離性能の高さに加え、プロや上級者が求めるスピン性能やミスへの強さも備えているので、自信を持って実戦投入できます」

また、キャロウェイの『ELYTEシリーズ』についても高く評価している。「一番の特長は、AIフェースによる弾道補正能力と高い初速です。フェースが打点のズレを自動で補正して真っすぐ飛ばしてくれる感覚がありますし、慣性モーメントに依存しないぶん、振りやすさも向上しています。打感も、硬く弾くタイプではなく、フェースにボールが吸い付いてから弾くような心地よさがあります。『ELYTE』は中上級者向けですが、アベレージゴルファーには『ELYTE X』や『ELYTE MAX FAST』をおすすめします。それでも球がつかまりすぎたり、軽すぎると感じる人は、ぜひ『ELYTE』を試してみてください」

「飛んで曲がらない」を実現するドライバーは、これら3強以外にも多数登場している。特に2025年モデルは、直進性と飛距離を高次元で両立した設計が主流である。まずは実際に試打して、自分に合った一本を選ぶことから始めたい。

■試打リスト
テーラーメイド:Qi35
テーラーメイド:Qi35 LS
テーラーメイド:Qi35 MAX
テーラーメイド:Qi35 MAX LITE
テーラーメイド:BRNR Mini Copper
キャロウェイ:ELYTE
キャロウェイ:ELYTE X
キャロウェイ:ELYTE MAX FAST
キャロウェイ:ELYTE ♦♦♦
キャロウェイ:ELYTE ◆◆◆ TD
キャロウェイ:ELYTE MINI
ピン:G440 MAX
ピン:G440 SFT
ピン:G440 LST
ピン:G440 HL MAX
タイトリスト:GT1
タイトリスト:GT2
タイトリスト:GT3
タイトリスト:GT4
タイトリスト:GT280 Mini
ダンロップ:スリクソン ZXi
ダンロップ:スリクソン ZXi MAX
ダンロップ:スリクソン ZXi TR
ダンロップ:スリクソン ZXi LS
ダンロップ:ゼクシオ プライム
ヤマハ:インプレス ドライブスター TYPE/D
ヤマハ:インプレス ドライブスター TYPE/S
ヤマハ:インプレス ドライブスター Steady Version
本間ゴルフ:TW767
本間ゴルフ:TW767 MAX
本間ゴルフ:TW767 LS
プロギア:RS SPEED
プロギア:RS
プロギア:RS F
プロギア:RS MAX
ヨネックス:EZONE GT MAX
マジェスティゴルフ:マジェスティ ロイヤル
つるや:アクセル A40
コブラ:DS-ADAPT X
コブラ:DS-ADAPT LS
コブラ:DS-ADAPT MAX-K
コブラ:DS-ADAPT MAX-D
NEXGEN:NS250


■解説・試打 石井良介
いしい・りょうすけ/理論的な指導が人気のティーチングプロ。最新ギアに精通しYouTube番組「しだるTV」でのクラブ評価にも定評がある

■試打 海老原秀聡
えびはら・ひであき/ 2012年プロ入り。現在は「GOLF&FITNESSPOINT芝浦」でインストラクターを務めている。正確なショットに定評があり、最新のスイング理論はもちろんギアにも精通している
◇ ◇ ◇

女子プロの使用ドライバーを調査。 関連記事【渋野日向子と西郷真央のドライバーの打痕は、どうして位置が違うの?【女子プロの打痕調査】】ではその秘密を深掘りしています。

連載

ドライバーからパターまで! 【最新】クラブカタログ

ギア 週間アクセスランキング


おすすめコンテンツ

関連サイト