ミズノ『RB TOUR/同X』ボールのアマ試打レポ。「ツアーボールの中で最もバックスピンが…」
ミズノから「ツアーボールを世界同時発売する」と連絡が届いた時は、正直言って、あまり期待していなかった筆者。でも、HSの遅いギアライター篠原氏と打ってみて驚きました、何この性能……。
配信日時: 2019年2月15日 06時39分
なぜこんなにスピンが? 早速、議論!
篠原 「最近、タイトリスト『プロV1』シリーズも新しくなりましたし、スリクソン『Z-STAR』シリーズも同時に生まれ変わりましたよね。特にボクはスリクソンの『Z-STAR』が本当にいいボールになったなぁ〜と感心していたんですよ。コーティングのSeRMでスピンもかかるし、何より飛ぶようになったし、死角のない本当にいいボールになりましたよね?」
筆者 「はい。超同感です。篠原さんはまだ新しい『プロV1』シリーズはテストしてないんですよね? あれも誰もがわかっていることですが、さすがにめちゃいいボールでしたよ。ドライバーの飛距離がちょっと伸びた感じで、使いやすさは変わらないですし」
篠原 「長岡さん、その新しい『プロV1』よりも『RB TOUR』シリーズの方がスピン性能が上だと断言するの?」
筆者 「ええ、まぁ…。『プロV1x』はめちゃくちゃスピンがかかるので、それより上かは分かりませんが、『プロV1』よりアプローチのスピン性能は上だと思いましたね。『RB TOUR』も『RB TOUR X』も。ボクの打ち方とHSの場合は間違いないと思いますね…」
筆者 「はい。超同感です。篠原さんはまだ新しい『プロV1』シリーズはテストしてないんですよね? あれも誰もがわかっていることですが、さすがにめちゃいいボールでしたよ。ドライバーの飛距離がちょっと伸びた感じで、使いやすさは変わらないですし」
篠原 「長岡さん、その新しい『プロV1』よりも『RB TOUR』シリーズの方がスピン性能が上だと断言するの?」
筆者 「ええ、まぁ…。『プロV1x』はめちゃくちゃスピンがかかるので、それより上かは分かりませんが、『プロV1』よりアプローチのスピン性能は上だと思いましたね。『RB TOUR』も『RB TOUR X』も。ボクの打ち方とHSの場合は間違いないと思いますね…」
篠原 「………。(言うなぁ〜この人…)でも、けっこうボールの評価って難しいじゃないですか。クラブの軌道が同じでも、スコアラインの高さ一本でも打点が違えば、スピン量なんて雲泥の差が出ますし。それに、ウェッジの溝なんかでも噛み方が違いますよね?」
筆者 「篠原さん、このボールは両方とも、ウレタンカバーの柔らかさと分厚さが尋常じゃなくないですか? ボクのウェッジはご覧の通り溝がダルダルなんですけど、このボールはめちゃくちゃフェースに乗るんですよ。異常に乗る。これって、ウレタンカバーが柔らかくて分厚くなければあり得ないことだと思うんですよ。
現実に、打感が『RB TOUR』はもちろん、ハードな方の『RB TOUR X』も“ヌチッ”とソフトなフィーリングですよね? ツアーボールの中でも最も打感が柔らかくて、球乗りのいい部類だと思いますけどね。最近『プロV1』と『Z-STAR』のテストをやっていたし、メーカーの人からもいろいろとボール設計の話しを聞いてたので、なおさらそう感じました」
篠原 「確かに好フィーリングなのは間違いないけど、カバーが柔らかくて厚いかまではわかりません…。でも、両方ともソフトで音が静かなのは同感。ただ…」
筆者 「篠原さん、このボールは両方とも、ウレタンカバーの柔らかさと分厚さが尋常じゃなくないですか? ボクのウェッジはご覧の通り溝がダルダルなんですけど、このボールはめちゃくちゃフェースに乗るんですよ。異常に乗る。これって、ウレタンカバーが柔らかくて分厚くなければあり得ないことだと思うんですよ。
現実に、打感が『RB TOUR』はもちろん、ハードな方の『RB TOUR X』も“ヌチッ”とソフトなフィーリングですよね? ツアーボールの中でも最も打感が柔らかくて、球乗りのいい部類だと思いますけどね。最近『プロV1』と『Z-STAR』のテストをやっていたし、メーカーの人からもいろいろとボール設計の話しを聞いてたので、なおさらそう感じました」
篠原 「確かに好フィーリングなのは間違いないけど、カバーが柔らかくて厚いかまではわかりません…。でも、両方ともソフトで音が静かなのは同感。ただ…」
打感に関しては二人の好みが分かれた
筆者 「ただ、なんですか? 正直に言いましょうよ」
篠原 「打感は好みの問題なんですけど、ボクとしてはソフトフィーリングは好きですが、少し“重さ”が欲しいなと。ちょっと軽い感じがするので、もう少し重い方がボクはボールコントロールがしやすいというか……。エースのブリヂストン『TOUR B X』の重いフィーリングに慣れているので…」
筆者 「あぁ、なるほどですね〜。ボクもよく『TOUR B X』を使うので、すごくよく分かります。『TOUR B X』は“打ちごたえMAX”に感じますもん。でも、ボクの場合は特に『RB TOUR X』のフェースに乗る時間が長くてラインを出しやすかったので、打感の軽さがコントロール性能には直結しないタイプですかね」
篠原 「そう、その“打ちごたえ”ってやつ!打感って、音も柔らかさも、重さもありますから。ボクの場合は、重さ、打ちごたえがけっこう自分は大事なんだなと、今日改めて感じました。そこの慣れは大きいなと」
筆者 「でも、今日みたいに雪がちらつくほどの寒さでまったく手がしびれなかったのは、『RB TOUR』が軽くてソフトな打感だからかと。実際、『Mizuno Pro MODEL-E』と相性抜群ですよね。寒いので手がノーカンになるかと思いきや、この気温でも吸い付く感じでしたし。
アイアンもけっこう薄い当たりがありましたが、“ヌチッ”、“クチッ”と乗る感じだし、アプローチもソフトで超スピンが効くし、これは『プロV1』キラーかもしれませんよ? 篠原さんも寒くて速いグリーンなのに、パターの距離感とかジャストタッチで入れまくってましたよね?」
篠原 「打感は好みの問題なんですけど、ボクとしてはソフトフィーリングは好きですが、少し“重さ”が欲しいなと。ちょっと軽い感じがするので、もう少し重い方がボクはボールコントロールがしやすいというか……。エースのブリヂストン『TOUR B X』の重いフィーリングに慣れているので…」
筆者 「あぁ、なるほどですね〜。ボクもよく『TOUR B X』を使うので、すごくよく分かります。『TOUR B X』は“打ちごたえMAX”に感じますもん。でも、ボクの場合は特に『RB TOUR X』のフェースに乗る時間が長くてラインを出しやすかったので、打感の軽さがコントロール性能には直結しないタイプですかね」
篠原 「そう、その“打ちごたえ”ってやつ!打感って、音も柔らかさも、重さもありますから。ボクの場合は、重さ、打ちごたえがけっこう自分は大事なんだなと、今日改めて感じました。そこの慣れは大きいなと」
筆者 「でも、今日みたいに雪がちらつくほどの寒さでまったく手がしびれなかったのは、『RB TOUR』が軽くてソフトな打感だからかと。実際、『Mizuno Pro MODEL-E』と相性抜群ですよね。寒いので手がノーカンになるかと思いきや、この気温でも吸い付く感じでしたし。
アイアンもけっこう薄い当たりがありましたが、“ヌチッ”、“クチッ”と乗る感じだし、アプローチもソフトで超スピンが効くし、これは『プロV1』キラーかもしれませんよ? 篠原さんも寒くて速いグリーンなのに、パターの距離感とかジャストタッチで入れまくってましたよね?」
篠原 「ホント、パターが素晴らしかったですね。いろんなボールを試してきましたが、どの距離でもフィーリングが変わらない良さがあります。大手3社のボールでも、距離が長くなると途端に弾くフィーリングを感じて距離感が合わないボールもありますし。『RB TOUR』はそれがまったくなくて、本当、距離感が合う。
でも、長岡さんが言う、“アイアンショットの食いつき”に関しては反論します。ボクのHSだと、ちょっと『RB TOUR X』の方は、コアを潰しきれない感じがしましたよ。潰しきる前にボールが飛び出すというか…。長岡さんのような“ヌチッ”とくっつく感じになるには、HS42m/sは欲しい感じなのかなと」
でも、長岡さんが言う、“アイアンショットの食いつき”に関しては反論します。ボクのHSだと、ちょっと『RB TOUR X』の方は、コアを潰しきれない感じがしましたよ。潰しきる前にボールが飛び出すというか…。長岡さんのような“ヌチッ”とくっつく感じになるには、HS42m/sは欲しい感じなのかなと」
大手3社に迫るツアーボールが増えている
筆者 「なるほどね。確かに、ボクには気づけないから、そういった部分は興味深いです。でも、ボク今日はまったく期待していなかったけどかなり裏切られました。『RB TOUR』シリーズって、かなりいい線いってません?」
篠原 「もちろん。(ボクは期待どおりです)強弾道で曲がらず、軽くてソフトなフィーリング、激スピン! ですね」
筆者 「実はツアーボールに関して最近思うことがあって、直近でタイトリストの担当者自ら言っていたことが引っかかっていて…。関雅史プロや谷口拓也プロ含め、いろんな識者が近い事を言うのですが【ツアーボールは、各社のドライバーの飛距離差がなくなってきた。違いはスピンやショートゲームにある】と。
もちろんダンロップは、「いや、そうじゃない!うちはツアーボールで飛距離ナンバーワンだ!」と言います。そこは老舗同士譲れないとは思うんですけど、直近でHONMA『TW-X』ボールのテストも詳細にやってすごく感じるのは、【タイトリスト、ダンロップ、ブリヂストンの大手3社以外の性能が急激に上がっている】ということ。
つまり、タイトリスト自ら【ツアーボールのドライバー飛距離差はない】と言い切る背景には、大手3社以外のツアーボールのクオリティに後発メーカーが追いついた事があるのかなぁと。そこだけは認めざるを得ない状況になってしまったからじゃないのか?と。今回のミズノ『RB TOUR』シリーズもまさにそうですよね。大手3社にはない特徴を持ちながら、HONMA『TW-X』ともまた全然違ったいいボールだと思いました」
篠原 「う〜〜〜ん、確かに……。なぜか急激に各社のツアーボールの性能が良くなった気がします」
筆者 「個人的には『RB TOUR』シリーズが『プロV1』キラーな匂いはプンプン感じました」
篠原 「長岡さん、その発言、今日2回めです!(しつこいって)しかも、ボクはまだ新しい『プロV1』を打ってないですってば。(楽しみを半減させないで!)」
Text/Mikiro Nagaoka
篠原 「もちろん。(ボクは期待どおりです)強弾道で曲がらず、軽くてソフトなフィーリング、激スピン! ですね」
筆者 「実はツアーボールに関して最近思うことがあって、直近でタイトリストの担当者自ら言っていたことが引っかかっていて…。関雅史プロや谷口拓也プロ含め、いろんな識者が近い事を言うのですが【ツアーボールは、各社のドライバーの飛距離差がなくなってきた。違いはスピンやショートゲームにある】と。
もちろんダンロップは、「いや、そうじゃない!うちはツアーボールで飛距離ナンバーワンだ!」と言います。そこは老舗同士譲れないとは思うんですけど、直近でHONMA『TW-X』ボールのテストも詳細にやってすごく感じるのは、【タイトリスト、ダンロップ、ブリヂストンの大手3社以外の性能が急激に上がっている】ということ。
つまり、タイトリスト自ら【ツアーボールのドライバー飛距離差はない】と言い切る背景には、大手3社以外のツアーボールのクオリティに後発メーカーが追いついた事があるのかなぁと。そこだけは認めざるを得ない状況になってしまったからじゃないのか?と。今回のミズノ『RB TOUR』シリーズもまさにそうですよね。大手3社にはない特徴を持ちながら、HONMA『TW-X』ともまた全然違ったいいボールだと思いました」
篠原 「う〜〜〜ん、確かに……。なぜか急激に各社のツアーボールの性能が良くなった気がします」
筆者 「個人的には『RB TOUR』シリーズが『プロV1』キラーな匂いはプンプン感じました」
篠原 「長岡さん、その発言、今日2回めです!(しつこいって)しかも、ボクはまだ新しい『プロV1』を打ってないですってば。(楽しみを半減させないで!)」
Text/Mikiro Nagaoka