最近は購入前に試打できるケースも多く、弾道計測器を使って弾道データをチェックできる場面も増えたが、一体どこを重視して見るべきなのか。プロゴルファーの海老原秀聡と菊地りおに話を聞いた。
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【海老原】ひと昔前は、飛ばしたいなら中空やポケットキャビティ、操作性が欲しいなら軟鉄鍛造と、アイアンの性能は素材や構造である程度絞ることができました。しかし、近年はやさしい軟鉄鍛造や、操作性の高い中空などさまざまなモデルが出ていて、選ぶのが難しくなっています。スペック面でアイアンを選ぶなら、ロフトがキーポイントですが、「実際に試打したら、弾道データは何を見ればいいのか」と悩むこともあると思います。私は、飛距離ばかり見るのではなく、スピン量と落下角の数値を確認することをオススメしています。
【菊地】飛距離は必ずチェックすると思いますがそれだけではなく、グリーンを狙うクラブという役割上、球を止める性能があるかを見極めることは大切ですよね。スコアを出すにはある程度グリーンに球が止まらないと難しい。飛距離も大事ですが、スコアを重視する人ほど“止める力”も大事にしてほしいです。
【海老原】グリーンに球を止める性能を見極めるポイントの1つ目はスピン量です。スピンの多い球は打ち出した後にめくれ上がって高く上がり、落下時にもブレーキがかかります。スピンで止めたいと思うなら、7番で打ったときに5,000回転はほしいですね。もう1つポイントなのが落下角。落下角が大きければ、スピン量が少なめでもそれを補って球が止まりやすくなるんです。
【菊地】一般的には飛ぶアイアンはどうしてもスピン量が少なくなりますが、最新の高機能アイアンはテクノロジーによって補われている部分もありますよね。
【海老原】そうなんです。ソール幅が分厚く、低重心設計になっているモデルであれば、飛び系でも高打ち出し・高落下角の弾道になり、スピンが5,000回転に届かなくても止められる可能性が高まります。落下角の目安は40度以上あればある程度止まり、45度以上あればビタッと止められますよ。
試打・解説
■海老原秀聡
えびはら・ひであき/1990年生まれ。繊細な感覚を言語化できる試打巧者。「GOLF&FITNESS POINT 芝浦」でレッスンを行う
■菊地りお
きくち・りお/2000年生まれ。栃木県女子オープンや2019年のマイナビネクストヒロインゴルフツアーファイナルで優勝
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