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マスターズ
5度目の出場で初制覇のチャンス、ケガとの戦い… タイガーの復活優勝の裏では?【松山英樹のマスターズ戦歴】
海外メジャー今季初戦「マスターズ」が11日(木)から開催される。松山英樹は今年で13回目の出場。優勝に大きく近づいた2016年大会から、タイガー・ウッズ(米国)の復活優勝があった19年大会までを振り返る。
配信日時: 2024年4月9日 08時00分
■2018年 ケガ、調整不足、不安のなかでのマスターズ
大会前に「期待はゼロ」と話していた松山。左手の痛みを抱えながらも4日間を戦い切ったが、トータル3アンダー・19位で終えた。
1オーバー・29位タイ発進から、2日目は「71」でプレー。予選は通過したが、3日目も「72」とスコアを伸ばせなかった。トータルイーブンパーで迎えた最終日に「69」をマーク。4日目にしてやっとの60台を出した。
ケガ、調整不足、不安のなかで迎えたマスターズについて「調子が悪いながらも4日間できた。4日間できるのは想像していなかったし、かたや、できるんじゃないかという自分もいました」と話す一方で、「最終組が9番にいるようなところで、こうやってインタビューを受けるような状況じゃ到底納得はできません」と悔しさをにじませた。
結果を受け入れようという気持ちと、受け入れたくない気持ち。2つの気持ちが入り交じるなか、素直な気持ちを話した。
■2019年 タイガー復活Vの裏で… 自身は“残念なプレー”
同年1月から予選落ちはなく、トップ10が3回と状態は悪くなかった。そのキープできていた“悪くない”状態がマスターズの練習日から狂いはじめ、思うようなプレーができずに終わってしまった。
25位タイから上位浮上を目指した最終日はアーメンコーナーの出口、13番パー5でウォーターショットを披露するなど見せ場も作ったが、「72」と伸ばせず。トータル3アンダー・32位タイで幕を閉じた。ホールアウト後には「残念ですね。なかなか思うようなプレーができなかった」と肩を落とした。
タイガー・ウッズ(米国)が大会5勝目を飾り、記録ずくめの11年ぶりメジャータイトルを獲得。松山が静かにコースを後にするなか、タイガーコールがオーガスタに響いた。