<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 2日目◇8日◇茨城GC西コース(茨城県)◇6718ヤード・パー72>
昨年のメルセデス・ランキング(MR)は76位。50位以内のシード圏内に入れず、QTから這い上がろうとするツアー通算5勝の川﨑春花が、わずか8人しかいないアンダーパーグループのひとりで決勝に進んだ。
2オーバーの29位からスタートした2日目は、3メートルを沈める1番のバーディから始まった。「出だしでバーディが取れて落ち着いてできました」。そこからも4つのバーディ。ボギーも2つ打ったが、「きょうのほうが大きなミスが出たけど、冷静にボギーで上がろうと思えた」と、気持ちを乱すことなく集中した。その結果、2日目を終えトータル1アンダー・5位タイまで浮上。自信にもつながりそうだ。
この大会には2022年から5年連続で出場しているが、今年と同じ西コースで行われた22、23年大会は11オーバー、17オーバーで予選落ちしている。好成績を出しても「やっぱり難しい」と苦笑いも浮かべる。「自分で考えを難しくしているところがあった。毎ホール、頭を整理しながらプレーしています」。この2日間は、そんな苦手意識とも戦う時間だった。
24年には年間3勝を挙げ、キャリアハイのMR9位でシーズンを終えた。さらなる飛躍を目指した昨年だったが、スキャンダルによる自粛もあり成績は急下降。プロ入りから、手にしてきたシード権も喪失した。今季はここまで7試合に出場し、予選落ちも3度あるものの、「ヤマハオープンレディース葛城」での5位など、決勝まで進んだ4試合はすべてトップ20以内に入っている。MRは22位。復調への道を歩んでいる。
開幕からの2カ月については「めっちゃいいわけでもないけど、去年に比べると少しはいいかなと思っています」と振り返る。今、取り組んでいるのが、よかった頃のスイングを取り戻すこと。特に「グリーンを狙う時にイメージが出なかった」というアイアンショットが悩みの種だった。「シンプルに考えられていたのに、不安が先にきていた。今は昔の動画を見て、こうかなみたいに試行錯誤しています」。それが実りつつあることも実感する。
残り136ヤードから9番アイアンで2メートルにつけてバーディを奪った9番パー4など、うなずける場面も増えてきた。「イメージが出てましたね」。グリーンが小さく、硬く、速い難関コースでそれができていることは、なおさら強い手応えにつながる。昨年夏頃には落ちてしまった体重も、トレーニングや食事量を増やし、5キロの増量に成功。ベストともいえる「52キロ弱」まで戻すことができている。
プロ1年目の22年にはメジャー大会の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」でツアー初優勝を挙げている。予選ラウンドを終え、首位と4打差の5位タイにつけ2つ目のビッグタイトルも見えるが、今はまだ「優勝は考えてないです」というのも本音。最初の目標は「シード権を取れるように」。その先に6勝目が待っている。今月1日には23歳の誕生日を迎えた。「変化できるように頑張ります」と一歩一歩、進んでいく。(文・間宮輝憲)
