<シェブロン選手権 事前情報◇21日◇メモリアル・パークGC(テキサス州)◇6811ヤード・パー72>
前哨戦のロサンゼルス大会で予選落ちをした西村優菜。その裏で、マネージャーは他の選手の動向を気にしていた。今季ポイントランキングに基づいて出場資格が与えられるこの海外メジャー初戦。圏内にいた西村だが、7人に抜かされれば出場権を失う状況にあった。
「自分ももちろん気にしていたけれど、そこはコントロールできないところ。そこに目を向けてもしょうがない。出られたときのことを考えて調整するしかなかったです」
土曜日は練習場で過ごし、日曜日にヒューストンへ移動。そして無事に、出場権を手にすることができた。メジャーらしい雰囲気を味わいながら、難コースの攻略に向けてしっかりと準備を進めてきた。
今年から舞台となるメモリアル・パークGCは、4週間前に米国男子ツアー「テキサスチルドレンズ・ヒューストンオープン」が開催されたコース。総距離6811ヤード、パー72。シェブロンに対してもともと「基本的に長いイメージ」を持っているが、「長い…」という言葉が何度も口からもれる。
パー3とパー5が3つずつあるアウトは、「トリッキーなホールが多くてどっちかというと回りやすい」印象。一方のインは、10番パー4(428ヤード)、11番パー3(220ヤード)、12番パー4(425ヤード)といきなり試練が待ち受け、最終18番は残り215ヤードの2打目が残ったという。
プロアマが一部中止となったこの日の大雨で、ウェットな地面はより柔らかくなりそう。「どんどん転がらなくなって、アゲンストの風が吹くと、けっこうきついホールが多くなる」と率直に話す。
「前のコースも“ズドーン”って広くて長い感じ。でも今回は長いだけじゃなくてショットの精度がより試される。練習ラウンドでだいぶ頭が痛くなりました」。砲台グリーンで、上った先の奥には下り傾斜も待ち構え、メジャーらしい難しさがより際立つ。
先週は2日目に前半で2つ伸ばしながら、後半に3つ落として予選通過を逃した。「自分でブレーキをかけてしまった。コースを想定しながら、しっかり振り抜く練習をやりました」。昨年苦しんだショットは、いまは上向き。1年前とは異なる感覚や気持ちを携えて大舞台に臨むことができるのは、好材料でもある。
「成績に悔しいところはあるけれど、内容は今年の方が全然いい。そこに無理やりでも目を向けて頑張るしかない。コースは去年よりタフだけど、そこでできることが増えれば、まだ自信になる」。まずは決勝進出に目標を定め、そこから上方修正をしていきたい。(文・笠井あかり)

