<メキシコ・リビエラマヤオープン 3日目◇2日◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇6583ヤード・パー72>
実は体調が芳しくなかった。勝みなみはスタート前から胃に違和感があったという。ティショットを右のレッドペナルティエリアに入れた5番でボギーが先行。2打差4位から出たムービングデーの足取りは少し重かった。
ツアーに帯同してロープの外から見守る母は、いつもと違う娘の様子に気がついていた。そして7番をプレーしている途中、コースに併設されているホテルへ走った。わずか数分後、汗だくになって戻ってくると、手には薬が握られていた。
「本当にありがたいです」。薬の効果はすぐに出た。10番パー3で1.5メートルのショートサイドにつけてバーディ。11番でも3メートルにつけて連続で奪い、流れを引き寄せた。「タイミングが合っていなかったり、構えも気持ち悪かった」とスイングに違和感を覚えながらも、徐々に本来のリズムを取り戻していった。
終盤17番では圧巻の一打が飛び出した。ティイングエリアが前に出た実測245ヤードのパー4。5番ウッドで放ったティショットが、花道を転がり1.5メートルへついた。「ちょっと薄く当たったけど真っすぐいってくれた。まさかあんな近くに寄っているとは思わなくてびっくり」。
組が詰まっていたため、後続の最終組に先にティショットを打たせた。首位のネリー・コルダ(米国)らの視線を受けながら放ったイーグルパットは、カップに沈んだ。1イーグル・3バーディ・2ボギーの「69」で3日連続の60台。トータル10アンダー・3位につけた。
その一方、最終ホールではネリーがイーグルを奪った。差は4打に広がったが、最終日最終組で優勝を争う。「出ている人のなかで一番いいプレーができたら、結果はついてくると思う。自分のプレーに集中して、一打一打を頑張りたい」と見据える。
昨年10月の「ビュイックLPGA上海」では、当時世界ランク1位だったジーノ・ティティクル(タイ)と死闘を演じ、5ホールに及ぶプレーオフの末に惜敗した。その経験も糧に、頂点をつかみにいく。(文・笠井あかり)

